CD感想, Music

Empathy

Tracklist
01. アイオライト
02. あまい夢
03. Falling
04. ティーカップ
05. いつか、また。
06. きみどり
07. Another
08. aquarium
09. 旋律の糸
10. Campanula
11. Walk on your side

僕は、上田麗奈さんの “表現” が大好きです。

声優としてはキャラクターを深く理解して、そのキャラの感情をとにかくリアルに生々しく表現する深さのあるお芝居。
そして個人活動では麗奈さんの中にある宇宙の深淵さが垣間見える表現を見せてくれて、
音楽や写真の表現に触れるたびに「麗奈さんにしか視えていない “世界” があるんだろうな」と思っています。

くちなしのトークショーのときにすごく印象的だった言葉があるんですが、
MC「初めて写真集を制作するにあたってどうでしたか?」
麗奈さん「RefRainを作った経験が大きくて。ミニアルバムと写真集って別物に見えるかもしれないけど、 “自分を表現する” という意味では同じなので、RefRainを作った経験が活きました。」

普通の人間は外枠(表面)を見てしまいがちだけど、麗奈さんはその裏側にある “本質” みたいなものを見据えていると、この言葉から感じました。
麗奈さんが見ている世界の一端に触れてみたい、そう強く思わせてくれる人です。

そんな上田麗奈さんの1stフルアルバム【Empathy】がついにリリースされました。
オリジナルの音楽作品としてはRefRain以来3年3ヶ月ぶりとなる本作、凄まじいアルバムです。
RefRainが「“上田麗奈”の中に潜っていく」作品とすれば、
Empathyは「麗奈さんが得てきた感情を、 “上田麗奈” の生の表現で感じる」作品。
麗奈さん自身と、作家やスタッフの方の意見を「ハーフ&ハーフ」で融合させて制作されたということですが、
その結果がこの上なく「上田麗奈」を感じるアルバムになっているのが本当に面白い。
おそらく参加した作家さんやスタッフの皆さんが麗奈さんのやりたいことやビジョンに強く共感したからだと思います。
ポップな曲も増えて、音楽的に幅を広げつつ、でも「どこか陰のある部分」や「ネガティブを出発点としてポジティブであろうとする」ところはまさに麗奈さんの “らしさ” 。
どの曲にも「上田麗奈らしさ」が満ち溢れています。

また、「声の表現」に徹底的にこだわっているのも麗奈さんの声優・役者としての誇りを感じる。
ヴォーカルエフェクトや修正を極力抑えて、上田麗奈さんの生の感情表現を主軸に据えた作品づくりはちょっと他には見られないアプローチです。
(これレコーディングすっっっっっっっごく大変だったんじゃないかなぁ…)
まるでお芝居を聴いているかのような、生々しくてダイナミックな感情変化を歌に乗せているのが本当に凄い。
これは声優でなければ、というか麗奈さんでなければできない表現。
「声優が歌う意味」のひとつの答えを示していると思う。

その一方で、麗奈さんの感情表現を支える楽曲たちもすごく “濃い” 。
一聴した印象ではポップな楽曲や柔らかい雰囲気の楽曲でも、曲構成やリズムワーク、音色の使い方にどこか「普通じゃない」要素があって、
麗奈さんが持っている芸術性に呼応しているかのよう。
曲順もメチャクチャ練られていて、「麗奈さんが得てきた感情を時系列で辿っている」ような感覚にもなるし、
「麗奈さんが大事にしている感情に徐々に近づいていく」ようにも感じられる。
最初から最後まで通して、流れを感じながら聴きたいアルバムです。

そんな「上田麗奈」を感じる楽曲たちを1曲ずつ見ていきましょう…

01. アイオライト

YouTube MV

「色づけ、世界。」
RefRainの白色の世界から一歩踏み出した先は、光が差し込む新緑の世界。
LUCKY TAPES高橋海さんによる軽やかなシティポップで、曲調は明るいけど
歌っている感情にネガティブなものがにじみ出ているのがとても上田麗奈さん。
Bメロの語りかけるように歌うパートが印象的で、「ああもうなにやってるんだろ」に込められた自嘲のニュアンスがとても好き。
1番と2番で「ああ」に込めた感情が異なるのがすごく良い…

新しい音楽的な挑戦と、「あぁ、上田麗奈さんの楽曲だ…」という安心感の両方を備えた、ある意味でEmpathyを象徴する1曲。

02. あまい夢

YouTube MV

ORESAMAのエレクトロポップと、麗奈さんの柔らかい高音がすごく心地よい。
ORESAMAの作風と麗奈さんの声は絶対に合うと思っていたけど、耳馴染みが良すぎて無限に聴ける。
麗奈さんの柔らかいところが出てる曲だけど、その中にも「大切な人たちが楽しそうに見てるのをずっと見ていたい、でも自分はその中にいなくていい」的な陰を感じさせるのがよい。
「曖昧に 視線をそらしては こぼさないように心の奥に包むよ」の 「手が届かない世界を眺めてる」感覚がとても好き。
あとベースラインが動きまくっててめっちゃカッコいいです。

03. Falling

あまい夢から覚めて、ティーカップへ堕ちていくインスト。
“あまい夢” のフレーズの断片と “ティーカップ” のコーラスがクロスフェードしているのが繋ぎのトラックとして完璧。
“あまい夢” の断片の入れ方と加工の仕方がすごく好きです。

04. ティーカップ

カフェで流れてそうなゆったりお洒落ポップ、と見せかけて「普通じゃない」要素満載の曲。
心地よい「tu tu tu…」のコーラスがいきなりピッチ変わって不安感を催すものになったり
曲が後半になるにつれてリズムやベースラインが揺れていくとか、音楽的な遊びとチャレンジの嵐。
気持ち悪さの表現方法にプログレ的なところがあるのもよきよき。不条理な繰り返し。
歌詞もとらえどころがなくて、奇妙な浮遊感が癖になる。

05. いつか、また。

上田麗奈さんの表現がヤバい曲その1。
静かに語りかけるところ、不安を滲ませるところ、内に秘めていた感情を爆発させるところ。
まさに「歌わない歌」「お芝居としての歌」の極致で、歌に込められた感情の生々しさに圧倒される…
「私 ダメで、ずるくて、傷つけるのにどうして」の「私」のところの声の震えがあまりに生々しくて泣きそうになる。
曲構成も典型的なAメロ~Bメロ~サビではなく、感情の変化を表現するのに最適な曲構成を選択してる感じなのがとてもよい。
無音やブレイクを場面展開にうまく使っている。
「「君は独りじゃない」ってベタすぎる台詞…」のところのコード感が、歌われている不安感やネガティブな感情を表現しててメチャクチャ好きです。

上田麗奈さんにしか歌えない歌であり、「声優・上田麗奈」の感情表現のリアルさ・生々しさをこれでもかと感じられる曲。
この歌をライヴでどう表現するのか、今から楽しみでもあり怖くもある。

06. きみどり

「怖いけど、一歩踏み出した先は優しい世界だった。」
新緑の日差しを思わせる、麗奈さんの優しくて柔らかい歌に包まれるスローポップ。
“アイオライト” のその先の風景とも感じられる。
三拍子リズム+春の日差しのように柔らかい麗奈さんの歌がとても心地よくて優しい気持ちになれる。

07. Another

Empathyの真骨頂はここからです。
ティザーで最初に出たインスト曲ですが、この柔らかい雰囲気から “aquarium”と “旋律の糸” に繋がるとは誰が予想したでしょうか。
詳しくは “旋律の糸” のところにて。

08. aquarium

上田麗奈さんの表現がヤバい曲その2
作詞:唐沢美帆さん、作編曲:高橋諒さんでたいへん楽しみにしていた曲ですが、なんですかあまりにも強烈すぎませんかコレ…
麗奈さんと唐沢美帆さん、高橋諒さんの「どこまでアーティスティックになれるか」のガチバトル。
最初の1音で意識を水の中に持ってかれて、麗奈さんの歌が入ってきたらもう深海の水底に囚われる。
綺麗だけど、すごく息苦しい。聴いていて胸が詰まる苦しさ。
Aメロ→Bメロ→サビと水底の景色が変わっていって、サビで暗い水底から光を見つけて、遠い光を目指して藻掻いていく。
そしてCメロで新しい世界に向かってただひたすらに上昇していく。
ラストで4つ打ちビートになるところで、上昇のスピードが上がるのを音楽で表現しているのがたまらなく好きです。

なによりも麗奈さんの歌の表現がマジ凄い…美しさと、内に秘めた意志の強さに触れて打ちのめされる。
波をたゆたう浮遊感と透明感、そしてその中にある揺るがない力強さ。
特に「導かれてく Ah」のところのピッチの揺れは表現として成立してるのが凄いし、
水面に向かって藻掻いている感覚を完璧に表現している…ここは鳥肌が立った。

上田麗奈さんの「静かな強さ」を感じて、麗奈さんが得てきたもの、日々戦っているものの重さを感じる曲。大好きです。

09. 旋律の糸

世界に絶望した歌。
ピアノの音だけで構成され、静謐だからこそ世界との断絶を感じる。
“aquarium” とはまさに対照的な、すべての感情を失った「からっぽ」の色を帯びた麗奈さんの歌い方が突き刺さる。
ボディの打音や逆再生音など、ピアノでは普通鳴らない音を使っていることで、この曲の「静かな狂気」が色濃くなっていてとても良い。
ラストのコーラスがどんどん近づいてきて、最後には麗奈さんの声だけになるのが「世界と切り離された」感覚になってすごく重い感情を得る。
ラストで麗奈さんの声がどんどん近づいてくるのがとても好き。

歌詞に御冷ミァハみを強く感じるのも刺さってしまう要因かもしれない。

“Another” をティザーで聴いたときに想像していた楽曲と「表現されている感情」としては真逆で、
このタネ明かしの仕方がアーティスティックの極みで大好きです。

10. Campanula

少しの後悔と、たくさんの感謝と、優しさと。
ピアノとストリングスで綴られる楽曲に乗せて紡がれる麗奈さんの優しい歌。
新緑の森の中心で、空に向けて歌っている姿が目に浮かぶ。
単体で聴いても十分に刺さるけど、 “aquarium” で藻掻いて、 “旋律の糸” で心を折り砕かれているからこそ
ここで「ごめんねじゃなくて、ありがとう」に辿り着くのがあまりにも尊い………
麗奈さんの優しさに満ちた歌が心に染み渡る。
“Another” からここまでの曲順、本当に絶妙。

11. Walk on your side

聴き手に寄り添う、どこまでも優しい歌。
麗奈さんの「理想の姿」の尊さと、世界を包み込むレベルの優しい声色に言葉を失ってしまう…
秀和さんの曲だからか、RefRainとの繋がりというか、「RefRainのその先の景色」な感覚もある。
「優しい声が応える それがほんとに嬉しくて」の “嬉しくて” に込められた声色とニュアンスが慈愛に満ちていてメチャクチャ好きです。

RefRainの時は “自分の表現” にフォーカスしていた麗奈さんが誰かに寄り添う歌を歌っている、その事実だけで無限に尊いんですよね………
この3年半で麗奈さんが得てきたものの大きさを実感してしまう曲。

まとめ的なアレ

リードトラックの2曲はポップだし一見すると柔らかい印象だけど、同時にすごく「重い」アルバムでもある。
特に麗奈さんを追いかけていればいるほど、歌詞や表現に込められた重さを認識できる作品だと思います。
ぜひ “アイオライト” と “あまい夢” から軽率に入って “いつか、また。” と “aquarium” の表現の凄みに打ちのめされてほしい。

上田麗奈さんが得てきた感情と、それを表現する「声優・上田麗奈」の凄みを体感して、改めて僕は麗奈さんの表現が大好きだ!と再認識しました。
このアルバムを創ってくれて本当にありがとうございます。
そして、音楽を創るのを楽しいと思ってくれたのであれば、いち音楽ファンとしてとても嬉しいです。
また創りたくなったときに音楽での新しい表現を聴かせてくださいね。

CD感想, Music

TVアニメ「恋する小惑星(アステロイド)」オープニングテーマ 歩いていこう!

Tracklist
01. 歩いていこう!
02. Last Season
03. FLOWER (アニメ盤収録)
04. Lost Thorn In My Side (初回限定盤&通常盤収録)

奈央さんの曲はとにもかくにもエモい。

アーティスト東山奈央の楽曲に言及する際に真っ先に出てくる感想ですが、
そんな聴いていると感情になってしまう東山奈央さんの新たなシングルが届けられました。

恋する小惑星のOPである表題曲 “歩いていこう!” はキラキラ輝く夢を追いかける人の背中をやさしく押してくれる歌。
“群青インフィニティ”が聴く人の背中をぶっ叩いて前に進む力を与えてくれる曲だとするならば、
こちらは「自分らしさを大切にして、自分のペースで歩いていけばいいんだよ」とそっと寄り添って夢に向かう人を後押ししてくれる。
ワルツっぽいゆったりしたリズムになったり、サビで疾走感あるリズムになったりと曲中でリズムが細かく変わるのも
「立ち止まるときもあるし、走れるときは走ろう」というメッセージが顕れててとてもよい。
あと歌詞がエモいんですよねぇ…「輝く意志を拾い集めて」なんか「石」と見せかけて「意志」なの名フレーズだと思う。
1番と2番のAメロでリズムパターン変えてるのも萌えポイントです。

カップリングがことごとく強いのも奈央さんの楽曲の特徴ですが、今回もキャラがぜんぜん違う3曲を揃えていてつよつよのつよ。
特に “Lost Thorn In My Side” と “FLOWER” がクソぶっ刺さって!
Lost Thorn In My Side” はライヴでの奈央さんのダンスが楽しみになる曲ですが、
ビート感と奈央さんのクールな歌い回し、そして伊賀拓郎先生のジャジーな鍵盤が超スタイリッシュで聴いてて気持ちよすぎる。
2番と間奏での鍵盤のフレージングちょー好き性癖。

そして “FLOWER” ですよ!!!!!
これぞ奈央さん!というクソエモキラキラロックでイントロ2秒でガッツポーズ。
恋アスのOPは当初まさにこういう曲を想像していたけど、恋アスという作品のどこに焦点を充てるのか、と考えたときに
「未来への歩み」に焦点を充てたのが “歩いていこう!” で、「この今一瞬の輝き」に焦点を充てたのが “FLOWER” と解釈しています。
満天の星空がハッキリと脳裏に浮かぶ鍵盤とギターの音色が好きすぎる。
サビで高まりすぎて死ぬやつ。
間奏の伊賀先生の鍵盤の音色もクッッッッッッソエモいです。

追伸: “FLOWER” はやくライヴで聴きたいです

CD感想, Music

When A Shadow Is Forced Into The Light
Swallow The Sun
Century Media (2019-01-25)
売り上げランキング: 68,863

フィンランドが誇るGothic/Doomの帝王Swallow the Sun8枚目のスタジオ・アルバム。
前作は自身のもつ音楽性を静と動の要素に分解し、3枚組という非常に挑戦的なアルバムを作ってきましたが、
今作は1枚のアルバムの中にSwallow the Sunらしい「Melancholy/Beauty/Despair」を表現する1枚に。
そしてギタリストでメインソングライターのJuva Raivioがパートナーを失った絶望を乗り越えるために創られたということもあり
(というかそんな状況になってたの全然知らなかったですね…)
極めてパーソナルで、かつSwallow the Sunの作品で最も「死」と「生」に近いところにあるアルバム。

今作の前にリリースされたEP「Lumina Aurea」ではこれまでのSwallow the Sunの作風とはまったく異なる、
映画音楽のようなアプローチで深く沈み込む絶望を描く「喪失の情景」の表現がなされており「これをEPにするとか凄いな…!」と感じましたが、
そこから続くアルバム本編は音楽的には幾分かの救いが感じられる内容。
特にアルバム前半はドゥームなリフもかなり抑えめで、テーマを抜きにすればかなり聴きやすいです。
ただ特徴的なのは、生と死の境界線の、「こちら側」の端から「向こう側」を眺める風景が曲に収められている全ての音から強く想起されること。
特に”The Crimson Crown“の現世と冥府を隔てる河が脳裏に浮かぶ幽玄な音世界がたまらない。
さらに歌というよりも呪術めいたクリーンVo.が心地よい”Firelight“、
美しさと慟哭のコントラストがこれぞSwallow the Sunな”Upon The Water“、
メロウなクリーンVo.とヴァイオリンの重苦しさが印象的な”Clouds On Your Side“と続き、
Here On The Black Earth“で灰色の墓標を思わせるイントロからのリフとヴォーカル両方で嘆きと慟哭を爆発させ、
空虚な虚無感に満たされる”Never Left“でアルバムは幕を閉じる。
アウトロの「Empty rooms…」からひたすらEmpty…を連呼するのが聴き終わった後に心に楔を打ち込まれた感覚が残るのがとても良い。

全体通して、「静寂」をすごく効果的に用いているアルバムという印象。
音の隙間まで含めての心象風景の描写が見事で、「静」の部分があるから「動」の部分で感情がより動かされる音楽になっていると思う。
なので家で、雑音のない環境でじっくり聴いてこの音世界に浸りたい。
あと「Lumina Aurea」と地続きになっている作品なので両者を続けて聴きたいですね。
特に繋げて聴くと1曲目の表題曲のもつ意味合いが変わってくると思う。
横たわるテーマを考えると気軽に聴けるアルバムではないけど、美しい悪夢の中に身を置いて絶望の出口を探す感覚が非常に心地よいアルバム。

CD感想

innocent flower(初回限定盤)(Blu-ray Disc付)
水瀬いのり
キングレコード (2017-04-05)
売り上げランキング: 77

水瀬いのりさんの記念すべき1stフルアルバム。

“夢のつぼみ”でのソロデビューから1年4ヶ月、3枚のシングルを経てついにリリースされた今作。
「テーマを作らない」をテーマに、水瀬いのりさんが今歌いたい曲を集めた珠玉の12曲。
個人的にここ数年で一番楽しみにしていた1枚ですが、本当に、本当に素敵なアルバムで!
シングル3曲以外は全て新曲というその時点で贅沢ですが、その新曲がもう名曲揃い!
“harmony ribbon”や”Starry Wish”で聴かせてくれていた、優しさと静かな強さを感じさせる歌声はもちろん、
“コイセヨオトメ”での跳ねるような歌声や”星屑のコントレイル”でのロック寄りな力強い歌など
シンガー水瀬いのりの新たな一面がたくさん見られるのがたまらなく楽しい。
曲順もライヴのセットリストを意識しているような流れがあってとても良い。
発売前から名盤になる確信はあったけど、その期待をはるかに超える内容ですごくテンションが上がってます。
あまりにテンションが上がっているので1曲ずつ感想書きます。

01. 春空

先行公開&キントリでも披露されたリード曲。
タイトル通りの春の青空を思わせる柔らかい雰囲気と、未来への期待感や「自分の歩幅で一歩一歩進んでいこう」という確かな意思を感じるとても良い曲。
まずイントロのピアノから本編に展開していくところがずるい。
聴いている人の背中をそっと押してくれる感じがたまらなく好き。

02. 夢のつぼみ

デビュー曲。
やっぱりサビの勢いがクセになるというか、「行くよ?」のところがすごく印象的。
“春空”と作詞/作曲/編曲が全く同じということで、聴き比べるとこの1年4ヶ月の足あと的なものが感じられてその意味でも楽しい。

03. Lucky Clover

“春空”と”夢のつぼみ”に続く新曲ということで、「どんな曲が来るのかな?」とワクワクしながら聴いてみると
とってもキラキラしたイントロが!
もう、一気に心を掴まれました。
ただ明るいだけじゃなくて、「落ち込んだり辛いこともあるからこそ前を向くことの大事さ」を教えてくれる歌詞とメロディがすごくよい。
サビでポジティブなパワーが炸裂する感じがたまらなく好きです。
白戸佑輔さんホントいい曲書かれるなぁ。アルバム中一番好きな曲かも。

04. コイセヨオトメ

さらにこの曲ですよ。
明るさと前向きさに溢れたガールズ・ロック曲。
しほりさんのセンスが爆発したとても女の子らしい歌詞と、なぜかちょっと泣けるサビメロがとってもすき。
コール入れるのがすごく楽しそうなのではやくライヴで聴きたいです!
特に「Thank you best friend!!」のところが耳に残る。

05. 涙のあとは

跳ねるようなリズムが印象的な、とってもポップな曲。
歌詞も距離感が近いというか、今までのいのりさんの曲の中では一番近いところから歌が聴こえてくる感あります。
サビラストの「La la la la la..」のところがすごく心地よい。

06. いつもずっと

ここまでアップテンポな曲で駆け抜けてきたところで小休止のバラード曲。
いのりさんの優しい歌とコーラスで包まれて胸が満たされる感じがすき。

07. Starry Wish

ご存知3rdシングルの大名曲。
今まで数え切れないほど聴いてるけど、このアルバムの流れで聴くとまた印象が変わって、
単体で聴くよりも高揚感が。
やっぱりサビの「静かな力強さ」がたまらなく滾る。

08. Will

Starry Wishの後にまたヤバい曲が(語彙力)
Aメロ~Bメロの音域低めの抑えた歌い方が新鮮だしすごく良い。
さらにそこからの力強い意志を感じるサビが熱い。熱すぎる。静かな紅い炎を燃やしている感。
曲全体に漂う荒野感もあってすごく好きな曲です。

09. 星屑のコントレイル

Elements Gardenの藤永龍太郎さんの曲。
エレガらしい疾走感のあるロック曲。ライヴで絶対盛り上がるやつ。
ギターの音色が星空ロックな感じを主張してるのがすごく良いし、
サビで音域が一気に上がってさらに星空感が増すのがホント堪らない。星を見上げながら聴きたくなる。
いのりさんの少年っぽい歌い方もすごく素敵。

10. 旅の途中

「自分が信じた道だから、ゴールに辿り着くまでに何度ぶつかっても何度でも歩き出せる」という力強い意志を感じる曲。
アルバムも終盤に差し掛かったところでこのタイトルの曲を持ってくるところに意味を感じるというか、
ここからまだまだ道は続いていくんだよ、という意味合いに思えました。
2番Aメロで入るストリングスの音がすごくグッとくる。

11. harmony ribbon

2ndシングル。
アルバムの流れで聴くと大団円感がさらに増すというか。
終盤になるにつれてどんどん力強くなっていくいのりさんの歌がホント胸に響く。
2番サビ後の「ゆずれない想い 君がくれた いつでも守っていきたいの」のところからの展開が大好きすぎてな…
またライヴで「la la la la…」の掛け合いしたい。

12. Innocent flower

アルバム表題曲にしてラストを締める曲。
大団円曲であるharmony ribbonの後に来る曲、どんな曲が来るんだろう…?と思ったらな ん で す か こ の 名 曲 は 。
こんなの泣いちゃうでしょう…優しくて柔らかいメロディももちろんだけど、歌詞がヤバすぎる。
夢のつぼみが花開いて大輪の無垢な花を咲かせた瞬間。
特に「ありがとうの言葉の代わりにね」のフレーズが刺さりすぎて響きすぎて…はーーーーーーー。
「harmony ribbonを超えるED曲は今後出てくるのかなぁ」とかちょっと思っててすみませんでした。早速超えちゃった。

春にぴったりな温かさとポジティブさが57分27秒の間にぎゅっと詰まっていて、いつまでも聴いていたくなる大名盤。
何がいいって、CDで聴くだけでも素晴らしいけどライヴで聴くと良さが何倍にも増幅されそうな曲ばかりだということです。
このアルバムの曲を聴けるライヴは最高の瞬間になるんじゃないかなぁと。
ということで、次は1stソロライヴを心待ちにしております!

最後に全曲試聴動画貼っておきますね。