Author Archives: ふぇいと(stfate)

[CD感想] 水瀬いのり – “Innocent flower”

innocent flower(初回限定盤)(Blu-ray Disc付)
水瀬いのり
キングレコード (2017-04-05)
売り上げランキング: 77

水瀬いのりさんの記念すべき1stフルアルバム。

“夢のつぼみ”でのソロデビューから1年4ヶ月、3枚のシングルを経てついにリリースされた今作。
「テーマを作らない」をテーマに、水瀬いのりさんが今歌いたい曲を集めた珠玉の12曲。
個人的にここ数年で一番楽しみにしていた1枚ですが、本当に、本当に素敵なアルバムで!
シングル3曲以外は全て新曲というその時点で贅沢ですが、その新曲がもう名曲揃い!
“harmony ribbon”や”Starry Wish”で聴かせてくれていた、優しさと静かな強さを感じさせる歌声はもちろん、
“コイセヨオトメ”での跳ねるような歌声や”星屑のコントレイル”でのロック寄りな力強い歌など
シンガー水瀬いのりの新たな一面がたくさん見られるのがたまらなく楽しい。
曲順もライヴのセットリストを意識しているような流れがあってとても良い。
発売前から名盤になる確信はあったけど、その期待をはるかに超える内容ですごくテンションが上がってます。
あまりにテンションが上がっているので1曲ずつ感想書きます。

01. 春空

先行公開&キントリでも披露されたリード曲。
タイトル通りの春の青空を思わせる柔らかい雰囲気と、未来への期待感や「自分の歩幅で一歩一歩進んでいこう」という確かな意思を感じるとても良い曲。
まずイントロのピアノから本編に展開していくところがずるい。
聴いている人の背中をそっと押してくれる感じがたまらなく好き。

02. 夢のつぼみ

デビュー曲。
やっぱりサビの勢いがクセになるというか、「行くよ?」のところがすごく印象的。
“春空”と作詞/作曲/編曲が全く同じということで、聴き比べるとこの1年4ヶ月の足あと的なものが感じられてその意味でも楽しい。

03. Lucky Clover

“春空”と”夢のつぼみ”に続く新曲ということで、「どんな曲が来るのかな?」とワクワクしながら聴いてみると
とってもキラキラしたイントロが!
もう、一気に心を掴まれました。
ただ明るいだけじゃなくて、「落ち込んだり辛いこともあるからこそ前を向くことの大事さ」を教えてくれる歌詞とメロディがすごくよい。
サビでポジティブなパワーが炸裂する感じがたまらなく好きです。
白戸佑輔さんホントいい曲書かれるなぁ。アルバム中一番好きな曲かも。

04. コイセヨオトメ

さらにこの曲ですよ。
明るさと前向きさに溢れたガールズ・ロック曲。
しほりさんのセンスが爆発したとても女の子らしい歌詞と、なぜかちょっと泣けるサビメロがとってもすき。
コール入れるのがすごく楽しそうなのではやくライヴで聴きたいです!
特に「Thank you best friend!!」のところが耳に残る。

05. 涙のあとは

跳ねるようなリズムが印象的な、とってもポップな曲。
歌詞も距離感が近いというか、今までのいのりさんの曲の中では一番近いところから歌が聴こえてくる感あります。
サビラストの「La la la la la..」のところがすごく心地よい。

06. いつもずっと

ここまでアップテンポな曲で駆け抜けてきたところで小休止のバラード曲。
いのりさんの優しい歌とコーラスで包まれて胸が満たされる感じがすき。

07. Starry Wish

ご存知3rdシングルの大名曲。
今まで数え切れないほど聴いてるけど、このアルバムの流れで聴くとまた印象が変わって、
単体で聴くよりも高揚感が。
やっぱりサビの「静かな力強さ」がたまらなく滾る。

08. Will

Starry Wishの後にまたヤバい曲が(語彙力)
Aメロ~Bメロの音域低めの抑えた歌い方が新鮮だしすごく良い。
さらにそこからの力強い意志を感じるサビが熱い。熱すぎる。静かな紅い炎を燃やしている感。
曲全体に漂う荒野感もあってすごく好きな曲です。

09. 星屑のコントレイル

Elements Gardenの藤永龍太郎さんの曲。
エレガらしい疾走感のあるロック曲。ライヴで絶対盛り上がるやつ。
ギターの音色が星空ロックな感じを主張してるのがすごく良いし、
サビで音域が一気に上がってさらに星空感が増すのがホント堪らない。星を見上げながら聴きたくなる。
いのりさんの少年っぽい歌い方もすごく素敵。

10. 旅の途中

「自分が信じた道だから、ゴールに辿り着くまでに何度ぶつかっても何度でも歩き出せる」という力強い意志を感じる曲。
アルバムも終盤に差し掛かったところでこのタイトルの曲を持ってくるところに意味を感じるというか、
ここからまだまだ道は続いていくんだよ、という意味合いに思えました。
2番Aメロで入るストリングスの音がすごくグッとくる。

11. harmony ribbon

2ndシングル。
アルバムの流れで聴くと大団円感がさらに増すというか。
終盤になるにつれてどんどん力強くなっていくいのりさんの歌がホント胸に響く。
2番サビ後の「ゆずれない想い 君がくれた いつでも守っていきたいの」のところからの展開が大好きすぎてな…
またライヴで「la la la la…」の掛け合いしたい。

12. Innocent flower

アルバム表題曲にしてラストを締める曲。
大団円曲であるharmony ribbonの後に来る曲、どんな曲が来るんだろう…?と思ったらな ん で す か こ の 名 曲 は 。
こんなの泣いちゃうでしょう…優しくて柔らかいメロディももちろんだけど、歌詞がヤバすぎる。
夢のつぼみが花開いて大輪の無垢な花を咲かせた瞬間。
特に「ありがとうの言葉の代わりにね」のフレーズが刺さりすぎて響きすぎて…はーーーーーーー。
「harmony ribbonを超えるED曲は今後出てくるのかなぁ」とかちょっと思っててすみませんでした。早速超えちゃった。

春にぴったりな温かさとポジティブさが57分27秒の間にぎゅっと詰まっていて、いつまでも聴いていたくなる大名盤。
何がいいって、CDで聴くだけでも素晴らしいけどライヴで聴くと良さが何倍にも増幅されそうな曲ばかりだということです。
このアルバムの曲を聴けるライヴは最高の瞬間になるんじゃないかなぁと。
ということで、次は1stソロライヴを心待ちにしております!

最後に全曲試聴動画貼っておきますね。

2016年ベストアルバム10選

2016年ももう終わりですね。
ということで恒例のアルバム10選やります。

田所あずさ 「It’s my CUE.」

It’s my CUE.(初回限定盤)(Blu-ray Disc付)
田所あずさ
ランティス (2016-07-06)
売り上げランキング: 24,736

タドコロック、ここに完成ーーーー。

ころあずさんの2ndフルアルバム。
上質なポップアルバムだった1stを経て、ひたすら「ROCKであること」にこだわり振り切った1枚。
とにかくカッコいい曲ばかりでロックファンとして思わず笑顔になる。
しっかりリフ刻んでて、かつメロディはキャッチーで田所さんの声を活かす感じになっていて、
カッコよさと聴きやすさを両立しているのがすばらしい。
声優のアルバムという枠を超えてもはや「ロックの名盤」でしょう!
全曲名曲だけど、あえて1曲選ぶならいったんクールダウンしたあとの後半に向けてエンジンを再起動する「ALERT from the END」がすごく好き。
正直Q-MHzと黒須さん目当てに買ったけど、期待を上方に修正されまくって一気にファンになってしまった1枚。
来年のツアーもいくぞー!!

綾野ましろ 「WHITE PLACE」

WHITE PLACE(初回生産限定盤A)(Blu-ray Disc付)
綾野 ましろ
アリオラジャパン (2016-10-05)
売り上げランキング: 30,778

メジャーデビューから2年、満を持してリリースされたましろさんの1stフルアルバム。
ましろさんの透き通り、まっすぐ空まで伸びる歌を軸にストレートな冬属性ロックを響かせる。
シングル4曲はもちろん、新曲もブチ上がる曲ばかりでまさにここまでの道程の集大成。
こちらもすごくクオリティの高い女性Vo.ロックアルバム。
北海道出身というのもあり、ロックな曲もバラード曲も白い雪景色を連想させる曲が多いのがよい。
静動織り交ぜながら進んでいくアルバムの展開もよくて、この流れで聴く名曲「infinity beyond」はまた格別。
デビュー当時はエイルさんと比較されがちだったけど、もう完全に自分の色を確立したと思う。
これからもどんな景色を見せてくれるのかとても楽しみです。

風とキャラバン 「はじまりの風-CROSSROAD-」

はじまりの風-CROSSROAD-
はじまりの風-CROSSROAD-

posted with amazlet at 16.12.30
風とキャラバン
2083
売り上げランキング: 42,543

神永大輔さんを中心としたケルト編成のバンドプロジェクトの1st。
今作はなるけみちこさんの楽曲をフィーチャー。
この編成で演奏されるワイルドアームズやノーラと刻の工房とか…いいに決まってるでしょうッ!!!
アームズ曲ももちろんいいけど、特にノーラの曲が原曲をそのまま超贅沢に拡張した感じのアレンジですっごくいい。
草の上に寝転んで」なんか特に。
アームズの「アーデルハイド城下町」も含め、町曲がファンタジー世界の町に生きる人の息遣いが感じられるアレンジになっているのがホント素敵。
僕の好みどストライクな編成のバンドなので、今後もゲームミュージック演奏、オリジナルともにいろんな曲を聴かせてほしいですな。

井口裕香 「az you like…」

az you like...<初回限定盤>” style=”border: none;” /></a></div>
<div class=
az you like…<初回限定盤>

posted with amazlet at 16.12.30
井口裕香
ワーナー・ホーム・ビデオ (2016-07-06)
売り上げランキング: 36,250

井口裕香さんの2ndフルアルバム。
いぐちさんのa to zまでの「好き」を詰め込んだこのアルバム、とても良い。
まず曲がすごく良くなったというか、いぐちさんの歌が120%活きる曲が揃っているし、
「楽しいを共有する」というソロ活動のコンセプトがこれでもかと伝わってくるものになってる。
凄さを見せるのではなく、聴き手に寄り添ってそっと背中を押してくれる歌というか。
全編通して優しく柔らかい雰囲気で聴いててすごく安心する。
アルバムの曲順もうまく起伏をつけていてよく考えられていると思う。
特に後半の「ピリオドのない雨」~「変わらない強さ」~「Alf Laylah Party」~「YOU!!!」~「おやすみなさい」の流れは
テンション上がらざるを得ない。
いぐちさんの声がいろんな方向から聴こえてきて耳が楽しい「Alf Laylah Party」と
高橋美佳子さんらしいポジティブなエネルギーに満ち溢れた「YOU!!!」は特に必聴。
Q-MHzのディレクション力はやっぱり凄いなーと「Alf Laylah Party」を聴いて思ったわけです。
この辺は後で挙げるQ-MHzアルバムのところにてkwsk。

このアルバムの後に出た「Lostorage」ではまた違った顔を見せてくれていたりするので、
今後ソロの方でもどういう歌を聴かせてくれるのか楽しみであります。

悠木碧 「トコワカノクニ」

トコワカノクニ(初回限定盤)(DVD付)
悠木碧
FlyingDog (2016-12-14)
売り上げランキング: 1,207

あおちゃんこと悠木碧さんのソロ3rdプチアルバム。
ミニアルバムではなくプチアルバムです(重要)
今作は「100%悠木碧の声だけで構成される」がコンセプトのまた尖ったというか振り切った作品。
これがすごく面白い!
まず、歌とバッキングがある楽曲として成立しているのが凄いし、
曲ごとにカラーが違ってアルバム通してひとつの世界を描いているのが見事。
あおちゃんソロ特有のかわいらしくも一筋縄ではいかない世界に、あおちゃんの声100%で浸かることができる。
主メロとバッキングのリズムパートでの声色の使い分けだったり、違うトーンのあおちゃんの声で360度包まれる感がすごく心地よい。
ホントこの人の「声」に関する技術力・表現力は凄い。
昨今声優さんの音楽活動は当たり前のものになっているけど、「声優が歌うことの意味」に対するひとつの回答がこの作品だと思う。

またこういう作品をリリースしたこと自体にも意味があると思う。
というのも、このアルバムの曲、「ライヴで再現する」のがすごく難しいだろうし、
CD出してライヴ、という流れがほぼ当たり前になっている時代にこういう方向性の作品は商業的には不利になると思うけど、
それでも出したあたりに「表現したいものがあるから表現する」という気概を感じる。
そういうアーティスティックな姿勢がすごくいいなと思うわけです。
MVにもそれが顕れていて、一切媚びていないのがよい。ということで貼っておきます。

人は選ぶ作品だとは思うけど、尖っているものが大好きな僕にはどストライク。
こういう振り切った作品に触れるとホント嬉しくなる。

V.A. 「幻影異聞録#FE ボーカルコレクション」

幻影異聞録#FE   ボーカルコレクション
FORTUNA ALL STARS (CV:小野友樹/木村良平/小清水亜美/佐倉綾音/中村悠一/南條愛乃/福原香織/細谷佳正/水瀬いのり/諸星すみれ)
avex trax (2016-02-10)
売り上げランキング: 26,778

2015年の暮れに発売された、国産RPGのひとつの到達点である名作RPG「幻影異聞録#FE」のヴォーカルアルバム。
「芸能の力で戦う」がコンセプトのRPGなので、歌が作中でも重要な要素になってくるわけですが、
とにかくPopsとしてクオリティの高い楽曲が揃っているこのアルバム。
avexが全面的に制作に関わっているだけあって’90年代~’00年代のJ-Pop感がすばらしい。
イベントでつばさちゃん役の水瀬いのりさんも言っていたけど、いい意味でキャラソン感がないというか、単体でも超良質なポップスとして聴ける。
さらに作中で重要な役割を果たしている楽曲ばかりなので、ゲームをプレイしていると高揚感が何倍にも増幅されるという。
「光の戯曲」を作中で聴いたときはFE好きでいてよかったと心底思った。

僕はつばさちゃんとキリアさん推し(キャラ的にも中の人的にも)ですが一番好きなのは「雨音のメモリー」かもしれない。
歌謡曲感がすばらしいし、まもりちゃんの想いがストレートに伝わってくる歌が最高に響く。
あと「Give me!!」な。
つばさちゃんとキリアさんの共演という意味でも、南條さんと水瀬さんのツインヴォーカルという意味でも。

発売から1年経ちましたが本当に良いRPGなので未プレイの方はゲームも合わせてぜひ。
幻影異聞録はいいぞ。

fhána 「What a Wonderful World Line」

What a Wonderful World Line(初回限定盤)(Blu-ray Disc付)
fhana
ランティス (2016-04-27)
売り上げランキング: 1,658

女性Vo. + コンポーザー/アレンジャー3人のユニットfhánaの2ndフルアルバム。
2ndも超上質なメロディがたくさん詰まった名盤を出してきました。
Aメロ→Bメロで徐々に盛り上がりつつ、サビでtowanaさんのハイトーンが炸裂するfhána節が最高に気持ち良い。
方向性はそのままにfhánaの音楽をより突き詰めてきたかんじ。
特にアルバム表題曲と名曲「虹を編めたら」がもう良すぎてな…
fhánaは「サビで正しく盛り上がる」王道展開を超カッコいい音でやっている、というのが個人的印象なんですが
王道をカッコよく貫く」ことの価値をすごく感じる。
歌メロはもちろんバッキングの一音一音に至るまで、曲に入っているすべての音が心地よい。
「星屑のインターリュード」で衝撃を受けてから2年。ホント良いユニットに出会ったなと思います。
これからも追いかけるぞー!

Evan Call 「シュヴァルツェスマーケン ミュージックコレクション」

シュヴァルツェスマーケン ミュージックコレクション
V.A.
エイベックス・ピクチャーズ株式会社(Music) (2016-11-30)
売り上げランキング: 3,151

「シュヴァルツェスマーケン」のサントラ&ヴォーカル曲集。
white forces」「1983 -schwarzesmarken-」「white relation」といったfripSide曲ももちろん良いが、
Evan CallさんによるBGMが凄まじく良い。
作品の世界観を反映して重苦しい曲が多いのでEvanさんのオーケストレーションが炸裂しまくっている。
この人の超クサいやりすぎオーケストレーションホント好き。
特にインストで1曲挙げるなら「Blackened Pride」。
この界隈でシンフォニックデスをやってくれたのがメタラーとして超嬉しい。いいぞもっとやれ。
哀しみが時代を駆ける」とか、ヴォーカル曲も綺麗な曲が多くてすばらしい。
EvanさんElements Gardenを脱退してしまったのが残念ではありますが、またどこかでこの人の曲を聴けるといいなぁ。

しちごさん。 × ABSOLUTE CASTAWAY 「Cross bouquet」

Cross bouquet
Cross bouquet

posted with amazlet at 16.12.30
霜月はるか 中恵光城 日山尚
しちごさん。×ABSOLUTE CASTAWAY (2016-11-13)
売り上げランキング: 1,715

霜月はるかさん&日山尚さんのサークル「しちごさん。」と中恵光城さんのサークル「ABSOLUTE CASTAWAY」のコラボ企画のまとめアルバム。
まず霜月さんと中恵さんのツインヴォーカルという時点で超豪華だけど、
曲もそれぞれのサークル単独では聴けない新鮮な曲が多くてコラボならではの面白さが十二分に。
2人でハモるところも素晴らしいけど、2人で掛け合うところとか超熱い。
新曲の「檻鶴姫」では霜月さんとMeis Clausonさんの初タッグが聴けますが、
Meisさんファンでもあるのでこれはすごく嬉しかった。ちょっと和風テイストのあるミドル曲でとても良い。
そしてある意味このコラボの集大成である表題曲「Cross bouquet」。
綺麗なメロと疾走感がすごく気持ちよくて、ライヴで聴くのがとても楽しみです。

Q-MHz 「Q-MHz」

Q-MHz
Q-MHz

posted with amazlet at 16.12.30
Q-MHz
トイズファクトリー (2016-01-27)
売り上げランキング: 45,669

畑亜貴さん/黒須克彦さん/田淵智也さん/田代智一さんという凄まじいメンバーのプロデュースユニット1stアルバム。
「この4人が組んだら凄いのができるに決まってるでしょ!!!!?」という感じだけど、まさにその通りな恐ろしい完成度の1枚。
曲の完成度はもちろんだけど、特筆すべきはそれぞれのヴォーカリストのパフォーマンス。
5人のヴォーカリストが2曲ずつ歌っていますが、

  • 1曲はそのヴォーカリストの個性を十分に活かした曲
  • もう1曲はヴォーカリストの新たな一面を引き出す曲

と明確に曲の立ち位置を分けていてこれがすごく面白い。
この後者の曲で特に面白いのが鈴木このみさんの「「ごめんね」のシンデレラ」と東山奈央さんの「I, my, me, our Mulberry」。
「ごめんね」のシンデレラ」はロック/メタルのイメージが強いこのみさんがストレートなバラードを歌うのもすごく良いと思ったし、
I, my, me, our Mulberry」はまるでツインヴォーカルのような声の演じ分けをしていて、これも「声優が歌うことの意味」に対する回答の一つだと思う。

ヴォーカリストの個性を最大限に活かしつつ、今まで顕れていなかった一面を出す、あるいはもう1ランク上の表現に引き上げる」ディレクション力が凄まじいな、と。
このアルバム以外のヴォーカリストへの提供曲にもそれが顕れていると思います。
先に挙げた井口さんの「Alf Laylah Party」とか小松未可子さんの「エンジェルナンバー」とか。

来年には1枚まるまるQ-MHzプロデュースの小松さんのアルバムも出るし、今後の活動が超楽しみ。

次点的なアレ

[CD感想] Q-MHz – Q-MHz

51FIaPmrosL._SL1095_
畑亜貴さん/田代智一さん/黒須克彦さん/田淵智也さん(UNISON SQUARE GARDEN)によるプロデュースユニットの1stアルバム。
トラックリストはこちらを参照

情報公開の時点から「凄いメンバー!マジで!?しかも黒須さんいるッ!!!
(ふぇいとさんは密かに黒須克彦さんファンです)
となってすっごく楽しみにしてた1枚。ついに発売になりました。

正直この4名が組んで1枚のアルバムを創る、これだけでも凄いことですが
さらにヴォーカル陣も超豪華。
LiSAさん/小松未可子さん/鈴木このみさん/東山奈央さん/南條愛乃さんという
豪華な上に俺得な布陣(南條さんとか南條さんとか東山さんとか東山さんとか)で
「こりゃ良くないわけがない!買おう!!」と即決したのが去年の11月くらい。
で、発売したのを聴いてみたら…な ん だ こ の 名 盤
各ヴォーカリストの個性を最大限に活かした2曲×5が収められた密度の濃すぎる1枚。
ここまでで興味が湧いた方はダイジェスト試聴をどうぞ。

まず1曲1曲のクオリティがメチャクチャ高くて、かつヴォーカルさんごとに方向性の違う曲で
いろいろな景色を見せてくれる点。
さらに各ヴォーカリストの2曲でそのヴォーカルさんの「”らしさ”をフィーチャーする部分」と「今まで見せていなかった一面を引き出している部分」の両方を用意しているのが凄い。
南條愛乃さんの”La fiesta? fiesta!“が顕著で、ソロ曲/fripSide/アルノサージュとかの幻想曲のどれとも違う
「民族的なテイストもちょっとあるんだけど、でもすごくポップで軽やかな感じ」がすごく新鮮で度肝を抜かれた。
歌詞がとても不思議でつかみどころのない感じもあって、曲全体が持っているふわふわ感がとても良い。
もう1曲の”愛シカタナンテ知ラナイ“は曲名から暗めの曲を勝手に想像してたんだけど、
蓋を開けてみると曲調としてはすごく優しい曲。
バッキングの電子音と南條さんの優しく柔らかい声に癒される。
アルバムの中でも特に好きな曲。

鈴木このみさんの”「ごめんね」のシンデレラ“も、今まではアップテンポでかつテクニカルな曲のイメージが多かった中で
こういうミドルテンポな生バンドのポップスでの真っ直ぐな歌声もすごく良いなと思った。

「新しい一面」といえば東山奈央さんの2曲。
東山さんは今までの活動でキャラソンとかはあってもソロでの楽曲はまだないということで、
「東山奈央」名義での楽曲はこれが初めてになるので、どんな感じになるんだろうと楽しみにしてたんだけど。
2曲それぞれで別の「東山さんらしさ」が出ていてすごく面白い。
手探りで今のなかを“は東山さんの真っ直ぐで伸びやかな歌が胸に響くバラード。
I, my, me, our Mulberry“は少女の声の東山さんと大人の女性の声の東山さんが掛け合うアップテンポ曲。
これは声優さんだからこそできる曲だと思った。「2人の東山さん」の声の混ぜ方とかパンニングもすっごく面白い。
東山さんの声はヴォーカリストとしてもすごく魅力的だと思ったので、今後のソロ活動とかも期待したいですね!

と、ヴォーカリストの個性を存分に引き出しつつ、メンバー4人のコンポーザー/アレンジャーとしての個性も随所に顕れているのも楽しい。
特に小松さんの”short hair EGOIST“は「黒須さんのロックキター!!」とガッツポーズしながらニヤニヤ。
ホント、聴いていていろいろな楽しみ方ができる1枚。

今まで書いてきたように、楽曲の内容自体も超充実してるんだけど、
ブックレットのライナーノーツもすごく充実してて読みながら聴くのがすごく面白い。
こういう制作秘話的なライナーノーツって最近すっかり減ってしまった印象があるので
ライナーノーツ大好きな自分としてはこれも嬉しかった。
配信もあるそうですが、これから買う方にはCDを強くお薦めします。

冒頭に書いたように発売前から相当期待してたアルバムだけど、その期待を軽く上回る内容。
届いてから「やべー!!やべー!!」って言いながら聴き続けてます。
Q-MHzさんの今後の活動もすっごく楽しみです。
これだけ強烈な曲が揃っているのでライヴでも聴いてみたいなぁ…

[ライヴ感想] Innocent Grey 10th anniversary concert 「神曲」

20151231_094652643_iOS
12/28になかのZEROにて開催されたInnocent Grey 10th Anniversary Concert 「神曲」を観てきました。

個人的に2015年のライヴ納めとなるこのコンサート。
Innocent Greyさんの楽曲も1作目「カルタグラ」の”恋獄”から聴き続けてきていて、
霜月さんとMANYOさんのタッグで生み出される楽曲が大好きで大好きで。
今回のコンサートもとても楽しみにしていました。

イノグレさんのイベントは過去にPP-ピアニッシモ-の時のイベントに参加しましたが、
その時は普通のトーク&ライヴな形式だったので
今回もそんな感じなのかな?と思っていたら。いたら。
そこで展開されたのはナレーションと映像と音楽で織りなす壮大なコンセプトライヴ
まずこの表現方法に度肝を抜かれました。
それこそ霜月さんのファンタジーコンサートを髣髴とさせる感じで。

オープニングのイノグレらしい凄惨な内容のナレーションを導入に、
まずは土屋玲子さん率いるストリングス・カルテットとピアノ演奏による
クラシックパート。
いきなりLUNAがきて「この編成でLUNA…うおおおお…ッ!!」となっていたところに
次に来たのが…瑠璃の鳥…!!
まずここで一度目の涙腺決壊。
この好きすぎる曲を、ストリングスとピアノという美味しすぎる編成で聴けるとは…!!
もうイントロのあのフレーズの時点で崩れ落ちざるを得なかった。
続くSnowdrop月の虚FLOWERSも原曲verとは違うアレンジにひたすら聴き入る。
控えめに言って神です。

続いてはバンドが出てきての演奏。
コンセプト映像とナレーションが流れて、その後に楽曲を演奏」というスタイルで
イノグレの各タイトルを辿る旅へ。

もちろん最初は1作目「カルタグラ」から。
となるとくるのは恋獄ですが、なぜかわからないけど、曲前の映像の時点で涙が止まらなかった。
こんな涙が止まらなかった恋獄は初めてだ…
映像の力はやはり大きいというか、この瞬間にこのコンサートが名演であることを確信しました。

続くは「PP-ピアニッシモ-」。
冒頭にも書いたけど当時のイベントに行ったのもあり
Distanceにもまた思い入れがあって。
また聴けて嬉しかったなぁ。これも映像がまたクる。

さらに続いて「殻ノ少女」。
瑠璃の鳥はさっきクラシックパートでやったしどうするんだろ?と思ったら…
あのイントロまたきたーーーーー!!
そう、今度はバンドverでの瑠璃の鳥!!
この名曲中の名曲が同じコンサートで2回、しかもまったく違うアレンジで聴けるとか
贅沢もいいところですよ…!!
また至高のメロディに浸る。
aya SuekiさんのPuzzleもすっげーカッコいい。THE ジャズな感じ。

続いてのタイトルは「クロウカシス」。
バンドで演奏されるSnowdropもすごく綺麗で綺麗で。
続く「虚ノ少女」の月の虚も生だとサックスがすごくえろくて良い。

次はイノグレとしては異色タイトル「FLOWERS」へ。百合だーーーーーー!!
普段のイノグレ曲とは違うほどよくポップで爽やかな曲想が好き。
ここでは霜月さんと鈴湯さんのツインヴォーカル曲が続き、それがまた良い。
途中で霜月さんが鈴湯さんの手を取って立ち位置を入れ替えるところとか
百合好きとしては思わずニヤニヤしてしまったw
ありがとうございます。ありがとうございます。

ここまで今まで発売されているタイトルを順に辿ってきて。
最後に辿るタイトルは…最新作「天ノ少女」!!
映像でしれっと正式タイトルが公開されて、そしてしれっと新曲2曲を初披露。
擬翼の偶像もイノグレらしい世界観を持っている曲で「おぉ…!!」となったし、
特にコンサートラスト曲となった輪廻の糸がメチャクチャ良い曲だと思った。
ステージの雪の演出もあいまってただただ圧倒されるばかり。
個人的にイノグレ曲は”恋獄”と”瑠璃の鳥”が死ぬほど好きだけど、
その2曲に匹敵する曲だと感じた。これは早くCDでも聴きたい。

最後の最後まで圧倒的な世界観を魅せつけたまま。
エンディングのスタッフクレジットが流れて「fin.」の文字とともにコンサートは幕を閉じる。
MC、アンコール一切なし。
なにか、1本の壮大な映画を観ていたような感覚に襲われた。
コンサートでまさにひとつの世界観を創り上げていた感じで、
ストーリーコンサート好きとしてはすごく圧倒されたし、「よくやってくれた!!」と思った。
アンコール無しは賛否両論あるだろうけど
(実際自分の近くの人でも「アンコールしなくていいの?」と戸惑っている人がいました)
僕はこのコンサートはむしろアンコールなしであるべきだと思った。
本編でこんな完璧な流れ、ストーリーを見せつけられたら、
アンコールは何をやっても蛇足になってしまうだろうから。
コンセプトとストーリーがすごくよく考えられているコンサートで、
本当に見事だと思いました。
あまりに圧倒されすぎて終わった後の帰路もずっと何も考えられない状態が続いていたレベル。

PCゲームの世界でこれだけのストーリーコンサート的なものができる
ブランドって非常に稀有だと思うし、またこういう形式のコンサートが観たいですね。
今年のライヴ納めに凄まじいものを見せていただきました。
ありがとうございました。

Setlist
クラシックパート
01. LUNA
02. 瑠璃の鳥
03. Snowdrop
04. 月の虚
05. FLOWERS

バンドライヴ
06. 恋獄
07. 硝子の月
08. 蝶
09. all the way
10. distance
11. 瑠璃の鳥(バンドver)
12. Puzzle
13. アオイトリ
14. Snowdrop(バンドver)
15. Linaria
16. 月の虚(バンドver)
17. 翡翠の美羽
18. ソレノイド
19. FLOWERS
20. 花の頁
21. 夏空の光
22. chaleur
23. 擬翼の偶像
24. 輪廻の糸

[Music] 2015年ベスト・アルバム10選

2015年も残るところ約1週間となりました。
ということで恒例のベスト10を。
去年は楽曲ベスト10でやりましたが、今年はアルバムに戻します。

南條愛乃 – 東京1/3650

01_nannjoruno
わりと真面目に今年一番聴いたアルバムになってしまった…
ステラグロウのリゼットが可愛すぎて可愛すぎて。
「fripSideはnaoさんの時代が好き」とか言って南條さんを聴かず嫌いしていた今年5月までの僕はいずこへ、
今年の後半ですっかりファンになってしまいました。
7月発売でしたが、8月とか真面目にこのアルバムしか聴いてなかった気がする。
believe in myself“の真っ直ぐな感じだいすきです。名曲。
7月25日“の歌詞も泣けてくるし、”+1day“の泣き笑いなメロもヤバい。
個人的にはfripSideよりもこっちのバンドものポップスみたいな音楽性+女の子女の子した歌詞の方が好きだなぁ。
ソロの方も今後も出していってほしいですね。あとライヴ次こそは行きたい!!

光田康典 – ハルカナルトキノカナタヘ

クロノトリガー20周年記念となるクロノトリガー・クロスアレンジアルバム。
まず「サラとキッド」をテーマに据えてる時点でずるすぎる。トリガー古代好きとしては崩れ落ちるしかない。
全曲良いけど、特にLaura Shigiharaさん歌唱の”サラのテーマ“、”時の回廊“、”On The Other Side / エピローグ~親しき仲間へ“がもうヤバすぎる。
音を聴くだけであの空に浮かぶ魔法王国ジールの風景が鮮明に蘇る。はぁ…
ここ数年過去のゲームのリアレンジアルバムが多くリリースされているけど、
「コンセプトや物語性の表現」という意味でこのアルバムは頭3つくらい抜けていると思う。
光田さんにしか創れないアルバム。

Swallow the Sun – Songs From The North I, II & III

僕が愛するフィンランドのゴシック/ドゥーム、6thフルレンス。
まさかの3枚組という暴挙に「ファッ!!!!!?」ってなったけど、
中身はさらに度肝を抜かれるもの。
アコースティック寄りのDisc 2, ドゥームサイドに全振りしたDisc 3,
そして両者のバランスを取ったDisc 1と、今までのStSのアルバムそれぞれのカラーを全て内包する作風。
まるで3rd「Hope」と5th「Emerald Forest and the Blackbird」と2nd「Ghosts of Loss」を
同時に聴いているかのような感覚を覚える。
とにかく情報量が多い今作、まだ消化しきれてない感あるけど
冷たく暗い暗黒世界に存分に浸れる充実の1枚。

ARM – COSMOCRYSTAL

秋M3で発表された二次創作ヒュムノスアルバム。
二次創作ヒュムノスでは個人的にstellatramさんのHymmnos Chronicleに度肝を抜かれたのですが、
こちらも凄まじい熱量。
「物語や世界観から構築して、それを音楽という形で発現・表現する」という表現形態が大好物な僕にはホントたまりません。
オリジナリティを十二分に感じられて、それでいて「ヒュムノスらしさ」も明確に感じられるのが凄いと思う。

SWORD OF JUSTICE – Re:rise

平松俊紀さんのオリジナル再始動ということで、これを挙げないわけにはいかないでしょう。
過去のSOJ曲のリアレンジもさらにカッコよくなってるし、
新曲2曲もコンポーザーの岡島俊治さんと阿知波大輔さんのカラーが超よく出てて高らかにガッツポーズもの。
リアレンジ曲では大好きな”Another soul“と”Solitude“を持ってきてくれたのがすごく嬉しかった!
またSOJの新曲が聴けることを楽しみにしております。

Stratovarius – Eternal

メロスピはもはやあまり聴かなくなってしまったけど、Helloweenとストラトだけは今でも出たら買ってます。
ストラトの新譜はとてもよかった。
目新しさはないけど、ストラトらしい北欧メロスピが100%入ってて思わず「これだよこれ!」と頷きたくなる。
特に”Shine in the Dark“と”Lost without A Trace“の北欧の冷たさを纏ったクサメロは良い。
僕のメタルにおける故郷みたいな感じだし、ストラトとHelloweenには「らしい」メロスピを創り続けていってほしい。

みとせのりこ – tSoLE

みとせさんと三滝航さんのタッグによるオリジナル・ミニアルバム。
透明で幽玄な幻想感とプログレ感がたまらない。2曲目”“のヴァイオリンとか特に。
今年はライヴも観に行ったし、みとせさん分を多く摂取できたと思います。

stellatram – Ad -アド-

stellatramさんのM3新譜。
今回はヒュムノスではなく海外の同人ビジュアルノベル「Millia -The Ending-」挿入歌を収録したオリジナル・ミニアルバム。
今作も曲も歌も綺麗でとても良い。
同じ曲だけど3人のヴォーカルでそれぞれ違う表情を見られる”Ad“3曲がとても沁みる。

内田真礼 – PENKI

まれいたそ~。まれいたそ~。
…コホン。
なんとなく買ってみたけど予想以上によかった1枚。
まれいたその(勝手な)イメージからアイドルポップ的なノリを予想していたら
かなりガチなロックに全振りしていて僕の好きな音楽性だったという。
最近の声優さんのアルバムでここまでロックに振ってる人あまりいないので嬉しくなっちゃって。
なんか妙にツボる曲が多いと思ってなんでだろう?と思ったら藍井エイルさんと曲の方向性が近いからかなーと。
コンポーザーも一部被ってますしね。黒須克彦さんとか重永亮介さんとか。
特に重永さん作詞/作曲/編曲の”North Child“がすっげー好き。

幻覚アリア – 煉獄ガーデン

M3春発表の同人V系/メロデスサークルの2nd。
ゴシックメタル系の音楽やってるサークルは多いけど、
このサークルはメタル部分が突進系メロデス/デスラッシュ寄りなのがすばらしい。
特に”ガーデニア-Everlasting-“の曲展開はクサすぎて良い。イントロのピアノから突進リフに雪崩れこむあたりとかね。
今後の活動がたいへん楽しみです。

こんなかんじ。
今年はメタルで刺さる新譜があまりなかったけど、
同人の幻想音楽系サークルで良い作品にたくさん出会えたのと、
霜月さんの商業10周年ライヴがあったりして幻想音楽好きとしての自分を再認識した1年だったなーと。
来年も良い音楽に数多く出会えますことを。まだ冬コミがあるけどな!!

[ライヴ感想] Haruka Shimotsuki 10th Anniversary Solo Live “Melody Line” side BLUE感想

ShimotsukinSideBLUE

霜月はるかさんの10周年記念3ヶ月連続ライヴの締めくくりとなるside BLUE公演@調布市グリーンホールに行ってきました。

今回は僕が愛してやまないオリジナルファンタジーソング特化ライヴということで、
開始前から前2回とは違う心の昂ぶりよう。
単に「楽しみ!」という以上のいろんな感慨をないまぜにした感情を
開始前から呼び起こさせるライヴはいつ以来でしょうか…
12年前にユラグソラを初めて聴いた時に受けた衝撃を思い出しながら、
グリーンホールに足を踏み入れました。

始まってからはもう、もう。
大好きな、思い入れのありすぎる曲たちばかりで、
特に前半は泣きっぱなしだった。
まず1曲目の消えない欠片で心を揺さぶられたところに、
2曲目でいきなり眠りの果ての蒼い花ですよ…!!
ラグクーア曲の中でも大好きな、なぜかわからないけど自分の心に突き刺さりまくるメロディをもった曲。
ソロのヴァイオリンで崩れ落ちざるを得なかった。

そこからは、霜月さんがこれまで紡いできた幻想世界をひとつずつ辿る旅へ。
第一の世界は…SACRED DOORS
僕に「音楽で表現する幻想世界」を教えてくれた作品群。
SACRED DOORSのロゴと、

「——揺らぐ空の向こうには、懐かしい故郷がある」

テロップが流れた瞬間、それまで潤みながらも堪えていた涙腺が一気に決壊した。
翠の大地と、蒼く広がる空を鮮明にイメージさせるこの音世界。
久々に聴いたユラグソラは、本当に、心に、響いた。
自分の中でこの曲は本当に特別です。
初めて聴いてから12年経つけど、今でも全く色あせない。
誇張抜きに自分の音楽における世界観を変えた曲。
忘却の翼もだけど、やっぱりSACRED DOORSの世界観はホント刺さる。

次に訪れた世界は、これも自分の中ですごく思い入れのあるラグクーア。
月追いの都市捻子巻く時計が月の満ち欠けを刻む
バンド編成では久々に聴くこの2曲も、
去年の月追いコンサートのアコースティック編成とはまた違う感慨が。
綺麗でありながらも薄暗い幻想世界に浸る。

その次に演奏されたのは、なんと…精霊祀
これはまったく予想してなかった…!!まさかこの曲が聴けるとは。
THE 民族音楽なリズムがクセになるこの曲。
ちょっと難しい()手拍子がすごく気持ちよかった。
続くエルムの丘も含めて、この頃の土着ファンタジーな霜月さん分に浸かれて幸せ。

ここでMCにてベストの特典にもなった「SACRED DOORS Vol.1」のお話。
お、Sacred Doorsくるぞ…?と思いはしたけど、主題歌だけだと思ってたら

ま さ か の B G M 含 め て の メ ド レ ー w w w

これも超予想外だった…!
SACRED DOORS Vol.1のインスト曲、霜月さんのRPGだいすき!な感じが顕れてる感じで
大好きなんですけど、まさか生演奏で聴けるとはね…!!なんたる贅沢。
特に荒野を往く衝突対峙は熱かった!
あとMCでSACRED DOORSの話をしてる時の霜月さんが超楽しそうで
思わずこっちも嬉しくなっちゃう。
いや、ホントありがとうございました。

side GREENとRED同様、FMC3期のOP/EDを挟みつつ。
次に紡がれる世界は…ティンダーリアの種
ティンダーリアも発売当時すごくテンション上がったし、
同人作品とは違う優しい世界観がだいすき。
地味にかなり久々に聴く気がする祈りの種も心に沁み入ったし、
生の護森人の迫力はやはり凄い。特にベースとパーカス。
まさにTHE ラストバトル。

続いてグリオットの眠り姫へ。
久々に聴きたいと密かに思ってた終焉の刻へがきてテンション超あがる。
なるけさんらしさと霜月さんらしさが融合した名曲だと思うのですよ。
この曲は立って盛り上がりたかったなー。
ライヴ定番になった感もあるお姫様と道化師は今回も楽しかった。
イントロからしっかりタイミング合わせて手拍子入るの、みなさん流石だと思いました。

次の世界は和風ファンタジーの蝶ノ在り処。
この作品の世界観も”和”なテイストとファンタジックな幻想感がほどよく融合してる感じが
結構好きです。
ツナギ蝶とか夜明けの旅へとかアップテンポなライヴ映えする曲が多いので盛り上がる盛り上がる。

最後に訪れる世界はオリジナルファンタジーアルバムの最新作レムルローズの魔女
前3作と雰囲気が大きく違うゴシカルかつアップテンポな曲なので こっちもたいへんな盛り上がり。
レムルローズは某サンホラ的な香りが見え隠れしてこれはこれで好き。

本編ラストはやはりというか、いのちと約束
この曲はエンディング以外ありえないと思うので絶対ここで来るだろうと思ったけど、
久々のARIA語大合唱はクるものがあった。
静かに始まって、だんだん世界が歌で繋がっていって大団円を迎える感じがたまらなく好き。
はー。

アンコール1発目はベストORIGINAL FANTASY SONGSの新曲ジルフェの子
ZABADAK吉良さん作曲(これ凄いことですよね)の広がる大地を想起させるこの曲も
生で聴くとまた格別だった。
そして、星空アンサンブルでこの日しかない星空を描いて、
Melody Lineでside BLUEは幕を閉じます。

ユラグソラで出会ってからの12年を思い返しながらの3時間強のライヴ、
本当に素晴らしいものだった。
特に前半は思い入れがとても強い曲が立て続けに演奏されて、もう、もう。
大好きな曲ばかりで構成されるこんなライヴ、なかなかないですよ…

ライヴ感想からは外れるけど、すこし自分語りします。

12年前の冬にユラグソラに出会って。
RPG的なファンタジー世界を音楽で表現する、という表現方法に強く衝撃を受けて。
これが僕が聴きたかった音楽だ…!」と思ってしまって。
幻想音楽、ひいては同人音楽に超ハマって。
「この感動を共有したい!」と思って同人音楽の情報サイトなんぞやるようになって。
たぶんユラグソラに出会ってなかったら同人音楽にここまでハマることもなかっただろうし、
今もM3に欠かさず行く、というようなことにはなってなかったと思います。
ユラグソラというアルバムは、霜月さん本人にとっても、オリジナル同人音楽というシーンにおいても
大きな1枚だったと思うけど、僕にとってもすごく大きな意味を持っている1枚です。

そのちょっと後くらいに日山尚さんの名前を認識して。
「月追いの都市」で日山さんと霜月さんが描く物語世界に触れて、ラグクーアの世界も
自分にすごく深く刺さって。
それからはお二人の創る幻想世界が大好きになって追っかけ続けてきた。

今でも同人、商業音楽問わず「幻想世界を音楽で表現する」作品をいろいろ聴き続けてますが、
その原点は間違いなく霜月さんと日山さんの世界観です。
自分の世界観や視野を大きく広げてくれた、そのことに「ありがとうございました」と言いたいです。
これからも、お二人の創る幻想世界を楽しみにしています!!

Setlist
01 消えない欠片
02 眠りの果ての蒼い花
〜SACRED DOORS〜
03 忘却の翼
04 ユラグソラ
〜月追いの都市〜
05 月追いの都市
06 捻子巻く時計が月の満ち欠けを刻む

07 精霊祀
08 エルムの丘
09 SACRED DOORS Vol.1メドレー
– SACRED DOORS
– 水の都レフティス
– 荒野を往く
– 衝突
– 勝利!
– 魔物の巣窟
– 悲しみと一粒の涙と
– 対峙
– フシギノモリ

10 Starting Voice
11 変わらない場所

〜ティンダーリアの種〜
12 祈りの種
13 護森人
〜グリオットの眠り姫〜
14 終焉の刻へ
15 お姫様と道化師
〜蝶ノ在り処〜
16 ツナギ蝶
17 蜘蛛の居る沼
18 夜明けの旅へ
〜レムルローズの魔女〜
19 虚空が朽ちるまで
20 緋色の薔薇

21 いのちと約束

encore
22 ジルフェの子
23 星空アンサンブル
24 Melody Line

[Live Impression] HARUKA SHIMOTSUKI 10th Anniversary Solo Live “Melody Line” side GREEN

いよいよ始まりましたね、霜月はるかさんの10周年記念3ヶ月連続ソロライヴ
というわけでside GREENに行ってまいりました。
今回は”Anime/Gameソング中心ライヴ”ということで、個人的な期待としてはガストちゃんとかラジヒスとか
そのあたりの曲を楽しみに参加。
IMG_2327_s
当日物販で買ったものと、手元のCDでside GREEN関連のものを並べてみました。

感想

今回は本当に密度の濃いライヴだった。
ベスト的セトリだから、と言ってしまえばそれまでですが、単にそれだけではない
「霜月さんが刻んできた10年間のあしあとを振り返る」ライヴになっていたのがもうね、もうね…!
そのあしあとをフォローし続けてきた身としては目頭が熱くなるものがあった。

いくつか曲をピックアップして感想をば。

-HISTORIA-

ラジアントヒストリアをクリアした今の状態で聴く-HISTORIA-はまた格別。
アコギとヴァイオリンの演奏がとてもよかった。
やっぱりこの曲は自分の中で特別な1曲です。ストック達の物語に想いを馳せながら聴き入っていた。

ネプトリュード (Class::NEPTLUDE=>extends.TX_CLUSTERS/.)

ガストちゃん枠キター!!
ネプトリュード自体は以前のライヴでも聴いているけど、今回はフルバンドでの演奏だったのがとてもよかった。
リズムワークがすごく面白い曲だと思うので、生ドラムで聴けてホクホク。

アトリエソングメドレー

そしてコレですよ。事前告知もされてましたが今回のライヴ一番の目当て。
白夜幻想譚Eternal Storyにつなぐ流れはエタマナ1,2大好きな僕としてはすごく熱かった。
白夜幻想譚もフルバンドで聴けて(たぶん初めて?)、アレンジがすごくよかった。
その後も新ロロナのもしも時を跳べたらやアーシャの夢を識る家が聴けてホント嬉しかったなぁ。
特にアーシャは今プレイ中というのもありいろいろと滾りました。

星のいのち

この曲の前に「霜月さんのルーツを辿る(という名の好きなゲーム/アニメについて語る)」コーナーがあって、
クロノトリガーとか聖剣の話が出た後にこの曲につなぐというのがちょっと上手いと思ったw
(個人的に共感する部分がすごく多いので、あのVTRはノーカット版も観てみたいです)
で、光田さん作曲のこの曲。
すごく光田さんらしい曲だと思うわけですが、ライヴだとさらによかったですね。
アコギのグルーヴ感とかラスト付近の鍵ハモとか。

Hartes ciel, melenas walasye.

サビの掛け合いがとっても楽しかった!
手拍子はこっそり複雑な方でやってたw

いつかのひかり

ライヴで聴きたいと思い続けていた曲。ついに聴けて感無量。
優しいメロディがホント良いのですよ。はー。

透明シェルター

これも久々に聴けて嬉しかった。
発売当時「アニメの曲やるんだ!すげぇ!!」となったのをよく覚えてます。

LUNA

今回のイノグレ枠。
原曲の幽玄な雰囲気が完全再現されていて曲の世界観に浸っておりました。

あしあとリズム/導きのハーモニー/Melody Line

message songsを複数聴けるのも今回のライヴならではですよね。
あしあとリズムは改めて歌詞を聴くといろいろとクるものがあり。
みちハモのシンガロングはやっぱり楽しい!
あしあとリズムに対するアンサーソングであるMelody Lineで〆というのもまた。

おわりに

ホント良いライヴでした。ここ数年の霜月さんのライヴで一番滾ったかも。
まだ10月のside REDと11月のside BLUEと続いていくのでそちらもすごく楽しみ。
特にside BLUEは僕の大好きな曲ばかり演奏されることになると思うので、今からワクワクが止まりません。

セットリスト

  1. カザハネ
  2. Startup
  3. -HISTORIA-
  4. my home
  5. 遥かな空間へ
  6. break time
  7. 終わりのない旅
  8. ネプトリュード(Class::NEPTLUDE=>extends.TX_CLUSTERS/.)
  9. アトリエソングメドレー
    • 白夜幻想譚
    • Eternal Story
    • もしも時を跳べたら
    • 夢を織る家
    • あめつちのことわり
    • ふゆみどり
  10. 星のいのち
  11. Hartes ciel, melenas walasye.
  12. いつかのひかり
  13. 夢色コースター
  14. 透明シェルター
  15. life
  16. LUNA
  17. Astral Flow
  18. あしあとリズム
  19. schwarzweiß~霧の向こうに繋がる世界~ (encore)
  20. 導きのハーモニー (encore)
  21. Melody Line (encore)