【Review】Alieson – “versus ~紺碧に沈む哀婉の乙女~”

01.なみだ
02.WIND-BLEAK
03.Last Dance
04.メノット
05.ハジマリ
06.青の狭間


M3-2007秋リリース。
コンセプチュアルなテーマをベースにしたシンフォニック・ロック/ポップスを演られているAliesonさんの3rd Episode Album。
この作品で初めて手を出したサークルさんですが、非常にクオリティの高いシンフォニックなサウンドにかなりのインパクトを受けました。
かの有名な”人魚姫”の悲劇をテーマに持つ、深い哀しみに包まれながらもキャッチーな聴きやすさをも併せ持つ好盤です。
全6曲収録ですが、曲調に関しては比較的バラエティに富んでいるように思います。
1曲目から聴き手を哀しみの深い水底へ突き落とす(ぉ悲哀感たっぷりの名バラード”なみだ“、
深い深い慟哭と激情を滲ませながらスラッシュの領域に迫る勢いで疾走するシンフォニック・ロック”WIND-BLEAK“、
どこか妖しい、というか不穏な雰囲気を纏ったインスト”Last Dance“、
跳ねるようなポップなメロと残酷な歌詞のギャップが印象的な、
曲調的にもアルバム中で異彩を放つ”メノット“、
interlude的なピアノ・ソロ”ハジマリ“から続く絶望感、悲哀感だけでなくどこか希望を感じさせる
美しいメロディが胸を打つ”青の狭間
とそれぞれの曲が違うベクトルを向いたものになってますが、そこに散漫さは皆無。
どの曲にも前述した”悲哀感とキャッチーさを併せ持ったメロディ”が確かに存在するからです。
しかもそのメロディが真に心に迫ってくる強力なものですからね…
こういう深い哀しみに包まれたメロディには自然と涙腺が緩んでしまいます。
シンフォニック・サウンドの肝とも言えるストリングスが奏でる旋律も非常にグッと来ますし、
楽曲としても総合的な完成度がかなり高いと言えるんじゃないでしょうか。
ここまで曲自体に触れてきましたが、コンセプトの語り部である久遠ゆんさんのVo.もかなりのものかと。
基本的にはソプラノ・ヴォイス主体ですが、Tr.04では跳ねるようなポップさのある歌唱を聴かせてくれたりと
バックグラウンドの幅の広さを感じますね。
伸びのある声質が曲に非常に合ってますし個人的にもツボですw
と、色々書いてきましたが僕としては”シンフォニック・サウンド+悲哀メロ”のコンボに非常に弱いので
その方向性ドンピシャでしかも相当なクオリティを有している本作はM3新作の中でもかなり気に入っている1枚です。
ただ、一つ不満点を挙げるとすれば…6曲では物足りない!(ヲイ
特にこういうコンセプト作はフルレンスでこそ味というかその特殊性が出ると思うんで
フル・アルバムにどうしても期待してしまいますね。
ま、それはチラシの裏ですが今後の活動にも非常に期待できるサークルさんだと思います。
P.S. 前作【エクエルド~追憶の音色を奏でる綾糸~】も若干方向性は違いますがいい作品ですよ。

-Highlight Tune-
02.WIND-BLEAK
慟哭を滲ませながら疾走する、こういうスタイルに弱いんです(ナニ

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