【Review】Alieson – “WIZARD~混沌を統べる魔術師と月虹の傀儡~”

01.心臓~the Kernel of the infection~ [instrumental]
02.白の傀儡 
03.Mother_Blue
04.WIND-FLOWER
05.innocence_vert
06.El_Dorado
07.電子世界 [instrumental]
08.CITRON
09.そして彼女の名とともに
10.心のフラグメント
11.月虹 [instrumental]


Aliesonさんの4作目の作品にして初のフル・アルバム。
前作【versus ~紺碧に沈む哀婉の乙女~】レビューで「ミニ・アルバムでは物足りない!」的なことを書きましたが、
僕としては待ちに待ったフルレングス作で聴く前からかなり期待してました。
で、聴いてみると…”ゴシック”とも”耽美”とも違う独特の美意識に彩られたシンフォニックなロック/ポップス、という従来の作風は
そのままに個々の楽曲の質とアルバムとしての完成度を高めてきた充実作、という印象ですね。
前作もそうでしたが、疾走系の楽曲もバラード系の落ち着いた楽曲もバッキングのピアノが凄く琴線に触れる音色/メロディを
奏でていて、それと儚さと力強さを併せ持ったヴォーカルが絡み合って思わず涙ぐんでしまうフレーズが多く存在します。
バッキングも適度に厚みのある音で、特に#02″白の傀儡”、#04″WIND-FLOWER”あたりの疾走系の楽曲では
ギターが強化されてて聴き応え十分ですし。
(特に後者、かなり気に入っています)
アルバム前半部は↑の2曲を中心にアグレッシヴに、後半はワリと落ち着いた曲を多く配して…というように
アルバム前半と後半で雰囲気が変わっている気がしますが、
“静”と”動”のバランスをうまく取って進んでいくアルバム構成も良いですね。
45分強のランレングスですが飽きなどという感覚とは無縁、それぞれの曲に聴き入っているうちに一気に聴き通せてしまいます。
いくつか特に気に入っている曲を挙げてみます。
#02 白の傀儡
美しいピアノとストリングスの音色に乗せて疾走するという僕のツボを突きまくっている曲。
どこか儚さを持っているヴォーカル・ラインもいいですね。
#04 WIND-FLOWER
個人的にはアルバムのハイライト・チューン。
イントロのリフ~Aメロ開始と共に疾走~サビという展開が熱すぎる。
#05 innocence_vert
クラシカルなバラード曲。
これもピアノの音色が沁み入ります。泣ける…
#06 El_Dorado
前作の”メノット”系統の曲ですね。
AメロとBメロ/サビでの歌い方のスイッチが面白いです。
#09 そして彼女の名とともに
スローな曲が多めな後半でのハイライトかと。
哀感を漂わせながら疾走するサビがツボです。
こんなところですかね。
個々の曲の完成度という意味でも、アルバム全体の構成という意味でも
一つの到達点であり、今後Aliesonさんの”基準”となるであろうアルバムではないでしょうか?
個人的には2008年春のM3でリリースされた作品で最も気に入っています。

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