【Column】CDレビュー考 rev.01

どーじんおんがく紹介所さんで数日前に公開されたとあるレビューを巡って少々問題が起きているようですね。
僕も読ませて頂きましたが、まぁ確かに読み手に誤解を与える表現はありますけれど…
ただレビューとしては「曲単位で突出したものはないけど、アルバムとしては良作」
ってことだと思いますし、個人の感想としては至極自然なモノだと思います。
さて、↑の話はこの辺にして本題に移ります。
ウチも一応CDレビューなどをやっている身として、レビューに対するスタンスというか
「個人サイトのCDレビュー」について少し喋っておきたかったので丁度いい機会ということで書いてみます。


結論から言ってしまうと、個人サイトのCDレビューは結局のところ「書き手(管理人)の感想」なんですよ。
少なくとも僕はそういうスタンスで書いてます。
音楽を創る側の人が書くレビューならともかく、純粋なリスナーとしての立場から
書くレビューは「感想」の域を超えるモノには決してなり得ない、というのが僕の持論です。
オーディオの世界では「音」を「Quality(音質)」と「Character(音色)」に分けて
評価するみたいですけど楽曲の評価に対しても全く同じ事が言えて、
QualityとCharacterは別個に分けて考える必要があると思います。
そして重要なのがQualityはある程度客観的な評価が可能ですが、
Characterは客観的な評価は決してできないこと。
楽曲におけるQualityとは「演奏技術」や「音質」であり、Characterというのは
「ヴォーカリストの声質」や「メロディの個性」であると言えますが、
音質の善し悪しはある程度客観的な尺度、基準が存在するのに対し
ヴォーカリストの声質などはまさに「個性」であり、技術的にほぼ同レヴェルの
水準にある場合そもそも比較すらできないわけです。
Character(個性)については「いい/悪い」ではなく「好き/嫌い」でしか
語ることができないでしょう。
また、個人サイトのレビューはそれでいいんだろうと思います。
結局それ以上のことは何も言えないんですからね。
あくまでも「感想」という観点に立っているため、ウチのレビューは敢えてレーティングをしていません。
そこに客観的な指標はないわけですからね。
なので読み手側にも「あくまでも個人の感想」ということを念頭に置いて読む必要があるのではないかと。
僕も色々なレビューサイトを廻ってますけど、「あくまでもひとつの感想/意見である」
ということを意識して読むようにしてますね。
ただ個人の感想といえども、WEBに公開する以上テキストの書き方については
意識しなければいけませんね。
僕は基本的に気に入った作品しかレビューは書かないのであまりありませんが、
「好みに合わなかった」的な否定的なことを書く場合、書き方に気を付ける必要があると思います。
例えそのCDを聴いた結果気に入らなかったとしても「嫌い/ダメ」とか書くのではなく
「自分には合わなかった」と書くようにする、とかですね。
これはレビューに限らず感想/所感系のテキストを書く際に
気を付けなければならないことの一つで、僕はテキストを書く際に
この辺りには非常に気を遣ってるつもりです。
…といってもまだまだ僕もレビューの書き方については模索中で、
至らない点も多々あると思いますが今後もより精進していきたいと思います。
…とまぁ、ここまである意味当たり前の事を書いてきましたが
僕がレビューを書く際にもう一つ強く意識していることがあります。
それは「真剣に音楽と対峙し、真剣にレビューを書く」ということです。
以前のコラムで僕は「真剣に音楽を聴く」ようにしていると書きましたが、
それとリンクしているんですけどね。
アーティストさんはそれこそ身を削るくらいの勢いで真剣に音楽を創っているんでしょうから、
リスナー側も全力をもってそれに応える必要がある、と僕は考えています。
レビューにも同じ事が言えると思うんですよ。
「ライヴに行く」事と並んで最も判りやすい形でアーティストさんに
フィードバックを返せるんですから自然と真剣な、熱いものになってしまうんですよw
という風に考えているので、僕の中に「適当に書く」という選択肢はないですね。
あまり語られないことですが、こういう「リスナーとしての在り方」を考えるのは
重要なことだと思いますので今後も強く意識していきたいと思います。
↑のようなスタンスだと、レビューはなかなか頻繁には書けませんが
これからもちょくちょく書いていきますので興味のある方は見てやってくださいw
以上、最近そろっと考えていたことをアウトプットしてみました。
しかし…軽く書くつもりがまた長文になってしまった…(何

5 Thoughts on “【Column】CDレビュー考 rev.01

  1. Ezofurpine on 6月 22, 2007 at 11:31 pm said:

    むしろ当該記事がそこまで叩かれることの方が僕には異常に思われるのですが。コメント読んでも火のついたファンが過剰反応してるようにしか見えず、むしろ世論に逆らったらこういう風に社会的制裁を受けるんですかと恐ろしくなったり。
    読み手が嫌な思いをしないような表現を選んでおいた方が摩擦も無いし、色々面倒も減るので賢い方法だとは思いますが、賢くない方法を選んだとしても怒られるほどのことはないハズなんですが。
    なまじ読者が多かった(のでしょうね。僕は初めて読んだので知りませんが)が為にえらい叩かれてお気の毒でしたねとしか・・
    おっと本題までが長い(ぉ
    僕もレビューと個人的感想の境目は客観的であるかどうかではないかと思っています。ただ僕としてはCharacterの客観的評価も全く不可能ではないかなとは思います。場合を分けたり条件を付けたりはQualityの評価よりも一層面倒になってくるとは思いますが、ある程度の一般性を持たせることは出来るかと。「良/否」だけが評価ではないでしょうし。
    あとレビューは「他人が参考にするかも知れない物」という見方もありますね。即ち紹介。購入者による商品のレビューとか。
    客観性を持ったレビューというのは素人のレビュアーにとっては努力目標のようなものかと思っています。別に完全な個人の感想だって構いはしないのですが、その文章に存在意義が欲しいのなら、他人が読む価値のある文章であれば良いですねという。
    ウチの場合はちったぁ近づくように努力しろやって感じですね(墓穴
    書く目的を忘れないというのも重要かも知れませんね。その一つが「フィードバック」であるならば真摯に向き合うべき所があるでしょうし、紹介するつもりならまた重視するところは変わってくるかも知れません。感想の垂れ流しならばまたそれなりに。その辺が今回の件、やや分かりにくかったというのもあるのかもなんて思ったり。
    本題に関して更に長いコメントを一度書いたのですが、読み返してみると長いくせに記事本文と同じことしか言ってないことに気付いたので色々カットしました・・ら、なんかブツ切り感全開な文に(ぉ
    人様のお家に上がり込んでリソースの無駄遣いとは我ながら(以下300行程略
    今後もレビュー楽しみにしてますw

  2. Ezofurpine on 6月 22, 2007 at 11:34 pm said:

    実際投稿してみると長すぎて驚きました(爆
    送信するのになんか時間かかってたしwww(自重しろ→スミマセン(´Д`)

  3. あのコメント&拍手の反応はね…
    今は亡き某ブログを少し思い出しましたよ(マテ
    記事本文では少し強く書きすぎましたが、
    正確に言うと「Characterを100%客観的に評価することは不可能」ってことなんでしょうね。
    その音楽のリスナーの間に「共通のバックグラウンド、認識」というのがあるでしょうから
    それに則ってある程度一般性を持たせることは可能だと僕も思います。
    ただ、僕自身は正直客観的なレビューは目指してないんですよね。
    理由は書いてて楽しくない、というのと僕自身冷静なレビューより主観丸出しの「熱い」レビューの方が好きだから…という何とも身勝手な理由ですがw
    ただ「そのCDを未聴な人が読んで音像を想像できる」ように書く意識はしてますね。
    そうすることで主観丸出しであっても他者にも何らかの参考になるものになるのでは、と思っています。
    何を目的にレビューを書くのか、というのを意識することも重要でしょうね。
    僕の場合は「自分が書きたいから書く」というこれまた自分勝手な動機ですが(ぉ
    こんな奴ですがよろしければおつき合い下さいw

  4. Souichi on 6月 24, 2007 at 12:00 am said:

    結局これは書き手の配慮不足もあるでしょうが、読み手の意識によるものも原因ではないでしょうか?
    もちろん、見た人が不快になるような物言いはよろしくないですし、悪意を持って貶めるような表現をするのは以ての外だとは思います。しかしwebで公開している以上、いつも見に来る人もいれば、ふとしたきっかけで初めてページを覗かれる方もいるので、見た人に誤解を与えるような表現は決してしてはいけないでしょう。
    今回の場合、もしお金を貰って仕事としてのレビューを書いているならば、主観を持ち込んではダメでしょう。ただし、一個人のサイトで書いている以上、純粋に自分が聞いた感想を書く、自分の好きなアーティストを「ここが良い」と語る事に主観を入れて何がいけないのでしょうか?人なんだからみんなそれぞれの感性、価値観を持っているのだから、好みも当然変わってくる。寧ろその主観が入ってる事がwebで個人で発信できる事の売りだと思います。
    ネットに対する考え方の違いかもしれませんが、私は考察や感想系の内容を読む時は「そういう考え方もあるんだ」というスタンスをとるように心がけています。ネット自体が「他人の考えを知る事」を楽しむ為の道具だと思うので。
    だからレビューを見て「自分と同じ考えの方がいる」となった場合に嬉しいのはわかります。
    ですけど、例えば「あんまり好みではなかった」と発言する事がそんなにいけない事でしょうか?発信する以上は、本来なら書いた人はどのような反応も真剣に受け止めなければならないでしょう。
    だけど、いい加減に聴いて書いたならともかく、その人が真剣に向き合った結果の感想を、他人が否定していいのでしょうか?そしてそれを否定すると言う事は、自分の音楽観を他人に押し付ける事と同じではありませんか?
    もしあなたが自分の好みの音楽を否定され、その上で好みでもない音楽を強要されたとして、あなたはその音を純粋に楽しめると思いますか?
    もういちど“音楽”という事について再確認してみてはどうでしょう。
    また、自分と合わない考えを否定していると、確かに同士だけ集まるのも楽しいと思います。しかしそれは結果的に視野を狭めてしまうのではないでしょうか?
    結局何が言いたいかというと、「十人十色」楽しみ方も好みも人それぞれ。
    読み手はもう一歩引いて「レビューは1リスナーの意見」とし、共感は出来なかったとしても尊重して欲しいと思う。
    長文失礼しました。

  5. >Souichiさん
    全くその通りだと思います。
    音楽は感性で聴くんだから、レビューも好み、感性といった主観が入ってきて然るべきですよね。
    僕もレビューを読むときはあくまでも「個人の感想」だということを
    念頭に置いて読むようにしています。
    自分と違った意見に出会っても憤慨することなく
    「そういう考え方もあるんだ」と自分の視野を広げるための糧にする…
    個人サイトのレビュー/感想というのはそういうものだと思います。
    読み手もその辺りは意識していかないといけないですよね。
    この業界の音楽リスナーは熱さがあるのはいいんですが、
    その熱さが「狂信」「妄信」といった変な方向に向かってしまい
    批判的意見を全て受け付けない、といった極端な反応になってしまう人が一部いるように思います。
    今回の件を見てて改めてそう感じましたね。
    それも一つのスタンスなんでしょうけど、ただそれだと
    どうしても視野が狭くなってしまいますからね…
    ある種のバランス感覚を持つことが大事なんだろうと思います。

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