霜月はるか - "あしあとリズム~Haruka Shimotsuki works best~"

2005, Nov 01

-Tracklist- 01.白夜幻想譚(イリスのアトリエ エターナルマナ 主題歌) 02.夏の羽音 (あした出逢った少女 主題歌) 03.SilentFlame (魔王と踊れ! 主題歌) 04.恋獄 (カルタグラ〜ツキ狂イノ病〜 主題歌) 05.ふたりの未来 (Relict〜トキの忘れもの〜 EDテーマ) 06.希望の羽 (kukui presents) 07.空夢 (夢見ヶ丘 EDテーマ) 08.追憶の破片 (何処へ行くの、あの日 主題歌) 09.光の地図 (何処へ行くの、あの日 EDテーマ) 10.遠い伝承歌 (Relict〜トキの忘れもの〜 主題歌) 11.あしあとリズム 12.セカイハカガヤク (キノの旅−the Beautiful World− 主題歌)

2005年9月22日リリースの霜月はるかさんのメジャー第1弾アルバム。 といってもベストアルバムなので目新しさは殆どありませんが さすがにこれまでの活動の集大成というべきか名曲揃いです。 新曲2曲(06【希望の羽】11【あしあとリズム】)も収録されております。 一聴した感想としては、とにかく「幻想色溢れるファンタジックでかつゆったりした世界観」という霜月さんらしさが これでもかというくらいに出ている作品、という印象。 各楽曲に関しては説明も要らないくらいの名曲が大半ですが、 コーラスの浮遊感が心地いい01【白夜幻想譚】、 夏の終わりを思わせるあまりにも美しすぎる儚さが胸を打つ02【夏の羽音】、 悲しくも力強い決意をその歌詞で綴っている03【SilentFlame】、 聴き手の心に深く突き刺さるような絶望と慟哭を突きつける聴いてると思わず涙が出てくる名曲04【恋獄】、 澄んだ青空のような清々しさとメロディの柔らかさが印象的な05【ふたりの未来】、 「これぞkukuiサウンド」な柔らかでかつリズミカルなメロディ&コーラスがステキな06【希望の羽】、 バックのストリングスが壮大な雰囲気を醸し出している07【空夢】、 メロディ、曲調の寂寥感と悲嘆からまるで世界の終わりを見ているかのような感覚を呼び起こす08【追憶の破片】、 アルバム中唯一のポップソングで異色な感じではあるが逆にそれがいいアクセントになっている09【光の地図】、 イントロの笛の音に代表される民族音楽っぽい雰囲気が懐かしさや憧憬といった感情を呼ぶ10【遠い伝承歌】、 アコースティックギター&ストリングスのコンビネーションがこれまた懐かしい雰囲気の11【あしあとリズム】、 夜明けを思わせる曲調とゆったりしたコーラスがまさに「輝ける世界」をイメージさせる12【セカイハカガヤク】 とそれぞれの楽曲で様々な色を持った幻想世界へ誘ってくれます。 幻想音楽、というジャンルの特徴でもありますが、これだけ歌詞の世界観や情景が自然と思い浮かべられるっていうのは凄いことだと思いますよ。 ベストアルバムというものは得てして多彩な楽曲を詰め込みすぎて その結果としてアルバムの構成としては雑多で散漫な印象を受けるものが少なくないですが 曲順や各楽曲の配置もかなり練られていてアルバムとしても一つの流れの中で通して聴けますしね。 Tr.09が曲調的に多少浮いてる気もしなくもないですがそれはそれで良しかと。 選曲的にも商業作品の代表曲はほぼ全て網羅してますし これまで霜月さんの楽曲をあまり聴いたことのない方用の入門盤としてもイイのでは? つかまだ聴いてない方はこんな駄文読んでないで今すぐ聴きましょうねw 今後もこの「ゆったりとした雰囲気の幻想音楽」という方向性をブレることなく突き詰めていって欲しいなぁ、と 一ファンとして切に願います。 あと次はオリジナルフルアルバムが聴いてみたいな、と気の早いことを思ってみたりw -Best Tune- 04【恋獄】、08【追憶の破片】 スミマセン、1曲には絞れないので2曲に。 両曲とも悲愴感溢れるメロディが琴線に触れすぎて・・・ 悲劇的なバラードに死ぬほど弱いのでねw