レビュー : 霜月はるか/みとせのりこ - "月奏~ツキカナデ~-Ar tonelico hymmnos concert Side紅-"
style="float:left; margin-left:5px;margin-right:5px;border:0px; vertical-align:top;"> 01.LORE 02.EXEC_LINCA/. 03.EXEC_PAJA/.#Orica extracting 04.EXEC_RE=NATION 05.COSMOSCAPE 06.EXEC_SUSPEND/. 07.EXEC_RIG=VEDA/. 08.EXEC_PHANTASMAGORIA/. 09.月奏~ツキカナデ~ 10.MEMORY
発売後に思わぬところから話題になってしまった(苦笑)アルトネリコのヴォーカル・アルバムが一柱。 対となる【星詠~ホシヨミ~-Ar tonelico hymmnos concert Side 蒼-】と同時リリースされた本作は霜月はるかさんとみとせのりこさんをフィーチャーしており、 アルトネリコの世界に根ざした音楽をスケール感たっぷりに聴かせてくれます。 この「アルトネリコ」という作品で紡がれる音楽の特徴は、音もさることながら"ヒュムノス"と呼ばれる言語の存在。 現存するどの言語とも違うその独特の響きは、「この世のどこでもない、だけどどこか懐かしい風景」へ聴き手を誘ってくれます。 楽曲の方もそれに呼応するかの如く遥かなる心象世界を想起させるに十分な構成・場面展開をもって聴き手に迫ってきます。 トラッドな雰囲気のイントロ"LORE"に続くリード・ヴォーカルとヒュムノスのハーモニーが素敵な"EXEC_LINCA/."、 ブルガリアン・コーラスをはじめとした様々な唱法が絶妙に絡み合い聴き手に昂揚感をもたらす"EXEC_PAJA/.#Orica extracting"、 インスト・パートとヴォーカル・パートの両方に溢れる優しい雰囲気につい涙腺が緩んでしまう"EXEC_RE=NATION" と前半の霜月さん担当の3曲で既に「参りましたっ」って感じなんですが(ぉ インスト曲"COSMOSCAPE"を挟んで ベースラインが印象的な荘厳な雰囲気の"EXEC_SUSPEND/."、ヴォーカル/コーラスの民謡っぽい唱法が耳を惹く"EXEC_RIG=VEDA/."も負けず劣らずの強力な曲。 そしてそれに続くは大曲"EXEC_PHANTASMAGORIA"。 コレはねぇ…リード・ヴォーカルお三方のハーモニーもさることながら、曲の展開が凄いですよ。 次々と情景を変えていきながらプログレッシヴに場面展開していくその様は見事としか言いようがないです。 間違いなくアルバムのハイライトでしょう。 その後和風で幽玄な雰囲気を湛えたタイトル曲"月奏~ツキカナデ~"とアウトロ"MEMORY"と続いてアルバムは幕を閉じます。 曲自体に魅力があるというのは勿論ですが、このイントロ~アウトロに至るまでの展開が堪らないですね。 中盤でインスト曲により一呼吸置くという"A面/B面"的な展開も良い感じですし。 単曲で、というよりはアルバム通して聴きたい1枚ですね。 インスト・パートも勿論魅力的な音が沢山詰まってるんですが、 本作の最大の特徴はヴォーカル/コーラス・パートに込められた魅力的なメロディの数々だと思います。 まだ聴かれてない方にはその辺りを是非体験して頂きたいですね。 そして、ライヴでどうアレンジしてくるのか今からとても楽しみです。 -Highlight Tune- EXEC_PHANTASMAGORIA/. 1曲選ぶなら間違いなくコレですね。 ライヴでは会場全体で大合唱、なんて風になればいいなー…と密かに思ってますw