TEAM Entertainment Live Act 2007 レポート
2007, May 02
さて、予告通りレポを書きます。
4月30日、東京は渋谷にて。 B-Tide†さんと共に開場時間30分前の15:30頃に会場であるO-Eastに到着しましたが、既に結構な人の集まりでした。 早く来たい、って気持ちは分からなくはないんですがねぇ… ただO-East周辺って100人単位の人が待てるようなスペースはないので、 待機列が道路にはみ出してて通行する車とかにかなり迷惑を掛けてましたね… この辺りは参加者それぞれがもう少し配慮して欲しかったところではあります。 そんな状況だからか、入場整理もかなり手際の悪いものに。
整理番号関係なく入口階段周辺に人を集める ↓ 10番単位で整理番号順に呼んで並べる ↓ 階段上でまた整理番号順に呼ぶ ↓ 入場と、800人近くの参加者がいるライヴの入場整理としてはかなり効率の悪いものに。 また整理番号を読み上げる際、スタッフさんの声が小さくて聴き取るのが難しかったですね… 拡声器を使って欲しかったところです。 こんな感じの入場整理を開場10分前から始めるんですから、当然予定時刻に入場が終わるはずもなく。 案の定開演も20~30分ほど遅れてしまうわけですが、この辺は次回(あるならですが)改善をお願いしたいですね。 で、そんなこんなでgdgdしつつも入場し予定時刻を20分ほど過ぎた頃に烈火さんのMCが入りショウが始まります。 Section 1-1:片霧烈火 というわけでトップバッターは勿論烈火さん。 新作【キネマ・イン・ザ・ホール】の世界観に根ざした妖しいムードのステージを展開していきます。 "キネマ・イン・ザ・ホール"では間奏中に狂った笑い声を挿入するなど CDよりもさらに狂気と悪意の色を増した楽曲群が心を突き刺す。 キネマ収録曲以外から唯一演奏された"幻想廃人"もまた暗黒臭全開で素晴らしい。 烈火さんパートのハイライトとなっていた感さえありますね。 "あなぼっこ"の弘田さんとの掛け合いも素晴らしかったですがw しかしアレですね、ステージでの歌唱力の高さは勿論ですけど、 それ以上にエンターテインメント性溢れるステージングは見事と言うほかないですね。 視覚的にも楽しませてくれますし。 短い尺の中でも新作の世界観を十分に伝えきった好演だったのではないかと。
-Set list- 01.キネマ・イン・ザ・ホール 02."南天の木"(ゲスト:弘田佳孝) 03.幻想廃人 04.きねまむかしばなし「あなぼっこ」(ゲスト:弘田佳孝) 05.終幕グランギニヨル(ゲスト:弘田佳孝)Section 1-2:茶太 続いては茶太さんの登場。 烈火さんのステージとはベクトルが大分違う(笑) 明るく、ポップな曲を中心に、バラードも交えつつのオーソドックスなセットを展開していきます。 ただmurmurの曲に複雑というか言葉を多く乗せたヴォーカル・メロディが 多いせいか少し苦しそうに歌う場面が見受けられたりもしましたが… まぁでも観客の煽り方等、ステージングも十分でしたし気になるほどではなかったですけどね。 茶太さんのライヴを観るのはかなり久々でしたけど、ステージ上での 立ち居振る舞い含めヴォーカリストとして格段に風格を備えた印象を受けました。 特にMCw 最後は予告通り"カニパンマン"を演って締め。 この曲はやはり盛り上がりますね。
-Set list- 06.内緒箱の夢 07.黄昏小道 08.ハッピーエンド MC(ゲスト:下村陽子) 09.君のかけら 10.カニパンマンSection 1-3 「はれちゃった歌種日和」コーナー 次は歌種 in O-East。 今回のライヴに対する疑問として 「歌種は公録的なことをやるのかなー?」 「ゲストはどういう形で出るんだろう?」 という2点がありましたが、ここでそれらの疑問が氷解しましたw 要は歌種コーナー=ゲスト・コーナーと。 ゲスト出演者を一組ずつ呼んでトーク&1曲披露という形でコーナーは進行していきます。 最初に出てきたのはmy sound lifeの面々。 …って、ギター装備のパンダ?www まさかそう来るとは…間違いなくショウで一番美味しいところを持っていってましたね。 曲の方もJ-Popを彷彿とさせる正統的ポップスでなかなかイイ感じでした。 次に登場したのはlove solfegeさん。 これまで聴いたことがなかったんですが、なるほどこういう音楽性ですか… クラシカルなパートは相当に耳を惹かれるものがあったんですが、 ただポップス・パートがあまりにも普通すぎて曲としては今イチガツンとは来なかったかな。 あの声の使い分けは凄いと思いますけど。 次は癒月さん。 なんかトークで散々弄られてましたがw そんなMCでの印象とは対照的に、歌唱は堂々たるもの。 M3でアルバムも買ってきましたし、色々と聴いてみるとしましょう。 そして次は真理絵さん。 前の3人より明らかに歓声が大きかったですね…やっぱり人気あるんだなぁ。 僕は正直あまり好きではないんですけど、ステージング、観客の乗せ方の上手さは流石ですね。 曲の方はいかにも真理絵さんらしいアップテンポなロック・ナンバーでした。 ゲスト・コーナーのトリはRitaさんでした。 さすがというか何というか、どっちがゲストか分からないトークを展開w Ritaさんのライヴに行く度思いますけど、このエネルギーは凄い。 歌の方もポジティブなエネルギーに満ちあふれておりました。 最後に、歌種コーナーのラストとしてパーソナリティお三方による"Love☆Dreamer"を披露。 やはりライヴ映えしますね、この曲は。 この曲をもって、歌種パート、そしてショウの第一部が終了。 そして第二部へ…
-Set list- 11.step! jump!/my sound life 12.フタリノワタシ/love solfege 13.想い/癒月 14.ねぇ/真理絵 15.Message in a Bottle/Rita 16.Love☆Dreamer/霜月はるか、茶太、片霧烈火Section 2-1 霜月はるか 休憩を挟んで始まった第二部、まず流れてきたのは"創奏"のSE。 個人的には「待ってました!」な霜月さんパートの開演です。 このイントロを聴いただけで何か気分が昂揚しますね。 そしてそれに続くはもちろん"祈りの種"。 ティンダーリアの世界を想起させる幻想的なステージ・プロダクションが 素晴らしいのもあって、楽曲が描く物語に100%入り込んでいけます。 ステージやセットリストのコンセプト性というか統一感は出演者中随一でしたね。 歌の方もCDと同等か、それ以上の表現力、説得力を持って心に訴えかけてきます。 セットもティンダーリアの代表曲を押さえてて良かったんじゃないでしょうか。 特に"真実の炎"は特に好きな曲というのもあって、やばいくらいに曲に入り込んでましたw ラストの"いのちと約束"の合唱も良かったですし… ただ観客で歌ってる人があまりいなかったのが残念でしたけど。 個人的には"枯れた大地に続く途"と"護森人"も聴きたかったところですけどねー。 まぁ、そんなこと言いだしたらキリがないのでw いずれワンマンでガッツリ聴ける時を楽しみにするとしましょうか。 短い時間ながらもティンダーリアの世界に十二分に浸れて、とても幸せな時間でした。
-Set list- 17.創奏~祈りの種 18.花祭りの娘(ゲスト:岩垂徳行) 19.今夜の月が眠るまで(ゲスト:岩垂徳行) 20.真実の炎 21.いのちと約束Section 2-2 みとせのりこ メインアクトのトリをつとめるのはみとせさん。 ここまでの出演者はバンド形式でのステージでしたが、 みとせさんのステージはハープ+アコーディオン+Vo.という3人編成。 ステージ上にハープが出てきたときにはつい驚いてしまいましたよ。 まだリリース前のCDなんで、どんな感じの音か想像が付かなかったんですがこれはスゴイ! メロディ自体は子供の頃に聴き慣れたものでありながら、アレンジにより 新鮮な感覚も呼び起こす何とも言えないノスタルジーを憶える音です。 またみとせさんの歌が凄い…特に高域の伸びには圧倒されますわ。 アルバム聴くのが非常に楽しみになりました。
-Set list- 22.さくら 23.たなばたさま 24.Black is the colouer(Irish Trad) 25.銀色の道 26.ちいさい秋みつけたSection 2-3 HYMMNOS BANDLIVE MIX 本編ラストを飾るのは、霜月さん&みとせさん&石橋優子さんによるアルトネリコライヴ。 演奏されたのは予想通り【月奏】の曲中心でしたが、ライヴならではの迫力十分のステージ。 インスト陣も勿論ですが、何よりヴォーカル/コーラス・ハーモニーが凄まじかった。 ホント豪華なステージでしたねぇ。 変拍子の多い変態チックな曲(ヲイが多いのも、プログレヲタとしては嬉しかったところw "RIG=VEDA/."の合唱は観客側としてもすごく気持ちいいものがありました。 欲を言えば志方あきこさんの担当曲(というか"謳う丘")も聴きたかったところですが、まぁそれは仕方ないですよね。 十二分に楽しませて頂きました。
-Set list- 27.EXEC_LINCA./ (霜月はるか) 28.そよかぜのうた(石橋優子) 29.York of Love (石橋優子) 30.EXEC_RE=NATION/. (霜月はるか) 31.EXEC_SUSPEND/. (みとせのりこ) 32.EXEC_RIG=VEDA/. (みとせのりこ)Encore アンコール(殆どしてなかったような気もしますがw)は予告通りアノ大団円曲。 出演者・関係者・観客全員揃っての大合唱は圧巻でしたねぇ。 ただ例によってここでも観客の合唱が小さいような気がしましたが…まぁ仕方ないか。 ライヴのラストを飾るにふさわしい、感動的な瞬間でした。
-Set list- 33.EXEC_PHANTASMAGORIA/. (All Cast)以上をもってライヴは終了。 17:30開演、22:00終了という超長丁場の公演になりましたが内容が非常に充実してたので あっという間でしたね。 一部箇所でヴォーカル・マイクがハウリングを起こしてたりと 音響面が少し気になりはしましたがそんなのは微々たるもの。 出演者の皆様、素敵な時間をありがとうございました。 …なんですが、内容以外で気になった点が数点。 まず冒頭に書きましたが、入場整理はお世辞にも手際の良いものとは言えないものでした。 また終了後まもなくにスタッフさんから「会場整理があるのでロビーの方にお願いします」と「早く出てけ」的なオーラを漂わせながら言われたのがかなり悪印象でしたね。 終了後にドリンクを引き替えようと思っていたので、ゆっくり飲む暇もなく一気飲みする羽目に… 撤収時間まで時間が詰まってたんでしょうけど、開場・開演が遅れたのは そちらの都合ですしもうちょっと時間的余裕を持ってスケジュールを組んでおくべきだったんじゃ? もっと言えば4時間半も演るのが事前に決まっていたのなら 17:00開演という時間が適切だったのか、ということもありますね。 22:00終了という時間は地方から参加している方にとってはかなり辛いでしょうし、 実際僕も終電を逃しました。 16:00開演でも良かったんじゃないか、という気もします。 まぁ、この辺は次回以降に改善して頂ければ、と思います。 あと、一番気になったのが客のノリ、というか一部に周りに対する配慮が欠けていた客がいたこと。 僕が普段から嫌っているサイリュームを振り回す方々のことですね。 桃井は○こさんであったり、MOS○IC.WAVさんといったアーティストさんの ライヴだったら曲にも合ってるでしょうし、そういうスタンスもアリだとは 思うんですが、今回のライヴの出演者の楽曲の大半には間違いなく合わないノリ方だと思うんですが… あとあのスタイルの最大の問題点は、後ろの人からステージが見えなくなるというところにあると思うんですよ。 実際僕の真ん前でサイリュームを振り回してる3人組くらいの方々がいまして、 第二部はしっとりめの曲が多かったのでまだ良かったですが、第一部ではそのせいでステージが殆ど見えなかったです。 O-Eastは客席に傾斜が付いていなくてフラットなため、跳んだり サイリューム振り回されたりするとステージが全く見えなくなっちゃうんですよね… さらに暴れるスペースを確保するためか、だんだん後ろの方に下がってくるので かなり窮屈な思いもしました。 明らかに周りが見えてない盛り上がり方をしてたので、荷物が踏まれないか心配でもありましたし… ハッキリ言いますが、ライヴ内容が素晴らしかったにもかかわらずそれで相当に気分を害されました。 別にやめろとは言いませんがもうちょっと周りを見て欲しいものです。 まぁこの問題は根の深い問題ですし、解決策はなかなか見えてこないですが… ただライヴ会場とはいえ周りに対する配慮を忘れない、というのは常識の範疇の話だと思います。 ってか、こんなレベルの低いことを書かなければいけないこと自体が問題のような気もします。 正直情けないですよ。 その方々にも色々言い分はあるでしょう。 ただ僕はああいったノリ方をする方が真剣に音楽を聴いてるようにはとても思えないので… 真剣に音楽と対峙しているリスナーの方だったら、そもそもああいうノリ方をしようとは考えないと思うんですよね。 純粋に「生の音楽を聴きたい」と思ってライヴに来ている方も多いわけですから。 以前も書いたような気がしますが、重ねて強調しておきたいことなので改めて書いておきます。 「真剣に、真摯に音楽を聴いてみませんか?」 最後に少しキツイことを書いてしまいましたが、ライヴの内容自体はとても素晴らしいものでした。 次回があるとすれば、今度は観客側がもう少し高い意識を持ってさらにいいライヴにしたいですね。 ----------以下追記---------- コメントで僕が気づかなかった部分も補足して頂いたので(souichiさん、ありがとうございます) その部分を少し書き足しておきます。 僕自身は気づかなかったんですが、ライヴの模様を録音してた(と思われる)輩もいたそうで… 実際に見ていない以上あまり断定的なことは言えませんが、本当にやってたとしたら最低ですね。 主催側のチェックが相当にユルい、というのも問題ですがそれにしてもやっていいことじゃないですよ。 そういうふざけた連中には「二度とライヴに来るな」と言いたいですね。 曲に対するノリ方には色々な意見があると思いますのでそこは難しいと思いますが、 とにかく最低限のマナーは守って欲しい。それだけは強く言っておきたいです。 あとライヴハウスでのスタンディング、という形式にしたのも適切だったのか確かに疑問が残るところですね。 特に第二部はスタンディングである必要性ゼロだったと思いますし、 ホールでゆったりと聴く方がより素晴らしいものとなったんじゃないかと僕も思います。 その辺りも含めて主催側の方には色々と考えて貰いたいところですし、 僕らリスナーもよりよいライヴを創るために色々と考えなければいけませんね。