【Review】Demetori - "闡 提 宗 祀 ~ offering to the sukhavati"

2009, May 14

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01. 童祭 ~ Innocent Treasures 02. 人形裁判 ~ 人の形弄びし少女 03. オリエンタルダークフライト 04. 天空のグリニッジ ~ Deep P Sky 05. 天狗が見ている ~ Eye of the Needles 06. 妖怪の山 ~ Mysterious Mountain 07. 花の映る塚 彼岸の塚 ~ Unnamed Scenery 08. 亡き王女の為のセプテット ~ Ascending Into Naught 09. 彼岸の奴隷 ~ One Conclusion

C75にて頒布されたDemetoriさんの東方Projectアレンジ作品。 他サークルへの参加楽曲も含みつつの全9曲で構成された今作は、前作【Il Mondo dove e finito il Tempo】で支配的だったメロパワ的なスピード感は抑えめにして、 Progressive&Technicalなアレンジを主体に据えたDemetoriさんの本領発揮!な1枚。 テクニカルなギター・プレイと展開の巧みさがプログレ好きとしては非常に堪らない。 それでいてキャッチーなメロに由来する聴きやすさやのめり込みやすさをしっかり残しているところがまた良いですね。 リフのカッコ良さやスピード感を重視した#01,04,05、スピードは抑えめにして曲展開の巧みさで聴かせる#02,03,06とどちらのタイプの楽曲も聴き応え十分であります。 そして何よりもインスト#07を挟んでの#08。こ れ は 凄 い 。 まずイントロ&アウトロの哀愁感満点なメインリフが素晴らしすぎる。もう耳にこびりついて離れません。 イントロとアウトロでしか聴けないのが勿体ないくらいです。 曲展開も良いですし、中盤部のギター・ソロにも聴き惚れてしまいますしね…この曲はホントに気に入ってしまいました。 最後に変拍子多用の変態的な(ぉ #09で終了、という締め方も良いです。 冒頭で述べたように前2作に比べるとProgressiveな側面が強く、魅力を理解するまで少々聴き込みを要する楽曲が多い気はしますが その分嵌れば長く楽しめるアルバムになっていると思います。 パワー・メタルとプログレの両方が好きな方は是非に。 -Highlight Tune- 01.童祭 ~ Innocent Treasures ↑で#08について語りまくりましたが、こちらも良い曲です。 リーダー・トラックに相応しい勢いに首がついつい縦に動く。 08. 亡き王女の為のセプテット ~ Ascending Into Naught 本文でさんざん語りましたが名曲、名演です。