[CD感想] Vaguedge Dies For Dies Irae - "Clamantes Monimentum Mortis"
HullさんとRib:y(uhki)さんのサークルVaguedge Dies For Dies Iraeの1stフルとなる東方メロデス/メタルコアアレンジ・アルバム. M3-2010秋にて発表.全8曲,収録時間36:36.
お二方の作品というとImperial Circus Dead Decadance【惨劇の血に赫く染まった愛と絶望の黒い死とが紡ぐ最期の物語】が挙げられますが,あちらはシンフォニック・ブラックだったのに対しこちらはちょっとモダンめなメロデス/メタルコア. サイバーなKeyに彩られつつメロディックかつエクストリームなリフで爆走する音楽性はまさに僕のストライクゾーンであります. ホント,この2つの組合せはなんでこんなに合うんでしょうねぇw
さてここからは各トラックに触れてみます. 01. Into V.D.F.D. イントロ・トラック. スペーシーなKeyと4つ打ちビートに期待感が高まります.
02. Blinded For Vampire's Sorrow 曲名でもしやと思いましたが,まずイントロのTomas Lindbergのヴォーカルが聴こえてきそうなリフに大 爆 笑 www At the Gates好きとしてはこのネタの仕込み方は美味しすぎます. 原曲のメロともよく調和してますし,良いメロディック・デスラッシュになってますねー. 実質1曲目ではありますが,今作のハイライトの一つかと.
03. Flowering Afterlife EPにも収録されていた曲. 2曲目が鬱さが前に出てるのに対し,こちらは(ノリノリとまでは行きませんが)どちらかというと躁なメロディが目立っていて 対比が面白いですねー. サビメロの気持よさは癖になる.
04. My Fated Lineage ここでちょいミドルテンポな1曲. 比較的ゆっくりうねるリフとか,シンセの使い方とか最近のBlood Stain Childを思わせるところも. 空間感というか,スペーシーな広がりを感じさせるシンセとヴォーカル・ラインがすごく好きです.
05. Dancer In Haunted Dark Alley こちらもEP収録の1曲.どストレートなメロデス曲. イントロからブルータルに突進しつつもサビではキャッチーなメロが入り込んでくるのがベタながらも良いですね. いいぞもっとやれ. Aメロの刻みまくりなリフも好みであります.
06. Six Remains, These Of Agony スペーシーなメロデス. こちらもイントロにBlood Stain Childっぽいシンセ&ギターリフが. あとデスヴォイスとクリーンVo.のバランスが良い. ベタでもキャッチーなメロというのは良いものです.
07. Alice In World's End 物悲しいイントロからメロデス・バラード風な展開に. デスヴォイス,クリーンVo.を併用して激情を紡いていくヴォーカルが素敵. その激情が終盤でブラストとかでブルータルに突進するパートに変わる曲展開も良いです. 2曲目と並び特に気に入っている曲.
08. Last Remote BLANKFIELDのカヴァー. 元のアレンジもブルータルかつメロディックな良いデスラッシュでしたが, ヴォーカルが入ることによってよりデスラッシュらしいカッコ良さが増した気がします. 叫びてぇ.
最近同人メタル界隈でもメロデス/メタルコアなCDが増えてきましたが, その中でも特に高品質な一枚じゃないかなーと. 突進系の曲とミドルな曲のバランスも良いし,何と言ってもギターとヴォーカルがカッコイイ. 個人的にはPizuya's Cell x MyonMyon【Nuclear Blast】と双璧をなす同人メロデス・アルバムだと思ってます. Blood Stain Child,Disarmonia Mundi,Mors Principium Estあたりが好きな人はツボる音だと思いますよ.