[ライヴ感想] Haruka Shimotsuki 10th Anniversary Solo Live "Melody Line" side BLUE感想
霜月はるかさんの10周年記念3ヶ月連続ライヴの締めくくりとなるside BLUE公演@調布市グリーンホールに行ってきました。
今回は僕が愛してやまないオリジナルファンタジーソング特化ライヴということで、
開始前から前2回とは違う心の昂ぶりよう。
単に「楽しみ!」という以上のいろんな感慨をないまぜにした感情を
開始前から呼び起こさせるライヴはいつ以来でしょうか…
12年前にユラグソラを初めて聴いた時に受けた衝撃を思い出しながら、
グリーンホールに足を踏み入れました。
始まってからはもう、もう。
大好きな、思い入れのありすぎる曲たちばかりで、
特に前半は泣きっぱなしだった。
まず1曲目の消えない欠片で心を揺さぶられたところに、
2曲目でいきなり眠りの果ての蒼い花ですよ…!!
ラグクーア曲の中でも大好きな、なぜかわからないけど自分の心に突き刺さりまくるメロディをもった曲。
ソロのヴァイオリンで崩れ落ちざるを得なかった。
そこからは、霜月さんがこれまで紡いできた幻想世界をひとつずつ辿る旅へ。
第一の世界は…SACRED DOORS!
僕に「音楽で表現する幻想世界」を教えてくれた作品群。
SACRED DOORSのロゴと、
「------揺らぐ空の向こうには、懐かしい故郷がある」
テロップが流れた瞬間、それまで潤みながらも堪えていた涙腺が一気に決壊した。
翠の大地と、蒼く広がる空を鮮明にイメージさせるこの音世界。
久々に聴いたユラグソラは、本当に、心に、響いた。
自分の中でこの曲は本当に特別です。
初めて聴いてから12年経つけど、今でも全く色あせない。
誇張抜きに自分の音楽における世界観を変えた曲。
忘却の翼もだけど、やっぱりSACRED DOORSの世界観はホント刺さる。
次に訪れた世界は、これも自分の中ですごく思い入れのあるラグクーア。
月追いの都市と捻子巻く時計が月の満ち欠けを刻む。
バンド編成では久々に聴くこの2曲も、
去年の月追いコンサートのアコースティック編成とはまた違う感慨が。
綺麗でありながらも薄暗い幻想世界に浸る。
その次に演奏されたのは、なんと…精霊祀!
これはまったく予想してなかった…!!まさかこの曲が聴けるとは。
THE 民族音楽なリズムがクセになるこの曲。
ちょっと難しい()手拍子がすごく気持ちよかった。
続くエルムの丘も含めて、この頃の土着ファンタジーな霜月さん分に浸かれて幸せ。
ここでMCにてベストの特典にもなった「SACRED DOORS Vol.1」のお話。
お、Sacred Doorsくるぞ…?と思いはしたけど、主題歌だけだと思ってたら
ま さ か の B G M 含 め て の メ ド レ ー w w w
これも超予想外だった…!
SACRED DOORS Vol.1のインスト曲、霜月さんのRPGだいすき!な感じが顕れてる感じで
大好きなんですけど、まさか生演奏で聴けるとはね…!!なんたる贅沢。
特に荒野を往くと衝突、対峙は熱かった!
あとMCでSACRED DOORSの話をしてる時の霜月さんが超楽しそうで
思わずこっちも嬉しくなっちゃう。
いや、ホントありがとうございました。
side GREENとRED同様、FMC3期のOP/EDを挟みつつ。
次に紡がれる世界は…ティンダーリアの種!
ティンダーリアも発売当時すごくテンション上がったし、
同人作品とは違う優しい世界観がだいすき。
地味にかなり久々に聴く気がする祈りの種も心に沁み入ったし、
生の護森人の迫力はやはり凄い。特にベースとパーカス。
まさにTHE ラストバトル。
続いてグリオットの眠り姫へ。
久々に聴きたいと密かに思ってた終焉の刻へがきてテンション超あがる。
なるけさんらしさと霜月さんらしさが融合した名曲だと思うのですよ。
この曲は立って盛り上がりたかったなー。
ライヴ定番になった感もあるお姫様と道化師は今回も楽しかった。
イントロからしっかりタイミング合わせて手拍子入るの、みなさん流石だと思いました。
次の世界は和風ファンタジーの蝶ノ在り処。
この作品の世界観も"和"なテイストとファンタジックな幻想感がほどよく融合してる感じが
結構好きです。
ツナギ蝶とか夜明けの旅へとかアップテンポなライヴ映えする曲が多いので盛り上がる盛り上がる。
最後に訪れる世界はオリジナルファンタジーアルバムの最新作レムルローズの魔女。
前3作と雰囲気が大きく違うゴシカルかつアップテンポな曲なので こっちもたいへんな盛り上がり。
レムルローズは某サンホラ的な香りが見え隠れしてこれはこれで好き。
本編ラストはやはりというか、いのちと約束!
この曲はエンディング以外ありえないと思うので絶対ここで来るだろうと思ったけど、
久々のARIA語大合唱はクるものがあった。
静かに始まって、だんだん世界が歌で繋がっていって大団円を迎える感じがたまらなく好き。
はー。
アンコール1発目はベストORIGINAL FANTASY SONGSの新曲ジルフェの子。
ZABADAK吉良さん作曲(これ凄いことですよね)の広がる大地を想起させるこの曲も
生で聴くとまた格別だった。
そして、星空アンサンブルでこの日しかない星空を描いて、
Melody Lineでside BLUEは幕を閉じます。
ユラグソラで出会ってからの12年を思い返しながらの3時間強のライヴ、
本当に素晴らしいものだった。
特に前半は思い入れがとても強い曲が立て続けに演奏されて、もう、もう。
大好きな曲ばかりで構成されるこんなライヴ、なかなかないですよ…
ライヴ感想からは外れるけど、すこし自分語りします。
12年前の冬にユラグソラに出会って。
RPG的なファンタジー世界を音楽で表現する、という表現方法に強く衝撃を受けて。
「これが僕が聴きたかった音楽だ…!」と思ってしまって。
幻想音楽、ひいては同人音楽に超ハマって。
「この感動を共有したい!」と思って同人音楽の情報サイトなんぞやるようになって。
たぶんユラグソラに出会ってなかったら同人音楽にここまでハマることもなかっただろうし、
今もM3に欠かさず行く、というようなことにはなってなかったと思います。
ユラグソラというアルバムは、霜月さん本人にとっても、オリジナル同人音楽というシーンにおいても
大きな1枚だったと思うけど、僕にとってもすごく大きな意味を持っている1枚です。
そのちょっと後くらいに日山尚さんの名前を認識して。
「月追いの都市」で日山さんと霜月さんが描く物語世界に触れて、ラグクーアの世界も
自分にすごく深く刺さって。
それからはお二人の創る幻想世界が大好きになって追っかけ続けてきた。
今でも同人、商業音楽問わず「幻想世界を音楽で表現する」作品をいろいろ聴き続けてますが、
その原点は間違いなく霜月さんと日山さんの世界観です。
自分の世界観や視野を大きく広げてくれた、そのことに「ありがとうございました」と言いたいです。
これからも、お二人の創る幻想世界を楽しみにしています!!
Setlist
01 消えない欠片
02 眠りの果ての蒼い花
〜SACRED DOORS〜
03 忘却の翼
04 ユラグソラ
〜月追いの都市〜
05 月追いの都市
06 捻子巻く時計が月の満ち欠けを刻む
07 精霊祀
08 エルムの丘
09 SACRED DOORS Vol.1メドレー
- SACRED DOORS
- 水の都レフティス
- 荒野を往く
- 衝突
- 勝利!
- 魔物の巣窟
- 悲しみと一粒の涙と
- 対峙
- フシギノモリ
10 Starting Voice
11 変わらない場所
〜ティンダーリアの種〜
12 祈りの種
13 護森人
〜グリオットの眠り姫〜
14 終焉の刻へ
15 お姫様と道化師
〜蝶ノ在り処〜
16 ツナギ蝶
17 蜘蛛の居る沼
18 夜明けの旅へ
〜レムルローズの魔女〜
19 虚空が朽ちるまで
20 緋色の薔薇
21 いのちと約束
encore
22 ジルフェの子
23 星空アンサンブル
24 Melody Line