[CD感想] 水瀬いのり - "Innocent flower"
キングレコード (2017-04-05)
売り上げランキング: 77
水瀬いのりさんの記念すべき1stフルアルバム。
"夢のつぼみ"でのソロデビューから1年4ヶ月、3枚のシングルを経てついにリリースされた今作。 「テーマを作らない」をテーマに、水瀬いのりさんが今歌いたい曲を集めた珠玉の12曲。 個人的にここ数年で一番楽しみにしていた1枚ですが、本当に、本当に素敵なアルバムで! シングル3曲以外は全て新曲というその時点で贅沢ですが、その新曲がもう名曲揃い! "harmony ribbon"や"Starry Wish"で聴かせてくれていた、優しさと静かな強さを感じさせる歌声はもちろん、 "コイセヨオトメ"での跳ねるような歌声や"星屑のコントレイル"でのロック寄りな力強い歌など シンガー水瀬いのりの新たな一面がたくさん見られるのがたまらなく楽しい。 曲順もライヴのセットリストを意識しているような流れがあってとても良い。 発売前から名盤になる確信はあったけど、その期待をはるかに超える内容ですごくテンションが上がってます。 あまりにテンションが上がっているので1曲ずつ感想書きます。
01. 春空
先行公開&キントリでも披露されたリード曲。 タイトル通りの春の青空を思わせる柔らかい雰囲気と、未来への期待感や「自分の歩幅で一歩一歩進んでいこう」という確かな意思を感じるとても良い曲。 まずイントロのピアノから本編に展開していくところがずるい。 聴いている人の背中をそっと押してくれる感じがたまらなく好き。
02. 夢のつぼみ
デビュー曲。 やっぱりサビの勢いがクセになるというか、「行くよ?」のところがすごく印象的。 "春空"と作詞/作曲/編曲が全く同じということで、聴き比べるとこの1年4ヶ月の足あと的なものが感じられてその意味でも楽しい。
03. Lucky Clover
"春空"と"夢のつぼみ"に続く新曲ということで、「どんな曲が来るのかな?」とワクワクしながら聴いてみると とってもキラキラしたイントロが! もう、一気に心を掴まれました。 ただ明るいだけじゃなくて、「落ち込んだり辛いこともあるからこそ前を向くことの大事さ」を教えてくれる歌詞とメロディがすごくよい。 サビでポジティブなパワーが炸裂する感じがたまらなく好きです。 白戸佑輔さんホントいい曲書かれるなぁ。アルバム中一番好きな曲かも。
04. コイセヨオトメ
さらにこの曲ですよ。 明るさと前向きさに溢れたガールズ・ロック曲。 しほりさんのセンスが爆発したとても女の子らしい歌詞と、なぜかちょっと泣けるサビメロがとってもすき。 コール入れるのがすごく楽しそうなのではやくライヴで聴きたいです! 特に「Thank you best friend!!」のところが耳に残る。
05. 涙のあとは
跳ねるようなリズムが印象的な、とってもポップな曲。 歌詞も距離感が近いというか、今までのいのりさんの曲の中では一番近いところから歌が聴こえてくる感あります。 サビラストの「La la la la la..」のところがすごく心地よい。
06. いつもずっと
ここまでアップテンポな曲で駆け抜けてきたところで小休止のバラード曲。 いのりさんの優しい歌とコーラスで包まれて胸が満たされる感じがすき。
07. Starry Wish
ご存知3rdシングルの大名曲。 今まで数え切れないほど聴いてるけど、このアルバムの流れで聴くとまた印象が変わって、 単体で聴くよりも高揚感が。 やっぱりサビの「静かな力強さ」がたまらなく滾る。
08. Will
Starry Wishの後にまたヤバい曲が(語彙力) Aメロ~Bメロの音域低めの抑えた歌い方が新鮮だしすごく良い。 さらにそこからの力強い意志を感じるサビが熱い。熱すぎる。静かな紅い炎を燃やしている感。 曲全体に漂う荒野感もあってすごく好きな曲です。
09. 星屑のコントレイル
Elements Gardenの藤永龍太郎さんの曲。 エレガらしい疾走感のあるロック曲。ライヴで絶対盛り上がるやつ。 ギターの音色が星空ロックな感じを主張してるのがすごく良いし、 サビで音域が一気に上がってさらに星空感が増すのがホント堪らない。星を見上げながら聴きたくなる。 いのりさんの少年っぽい歌い方もすごく素敵。
10. 旅の途中
「自分が信じた道だから、ゴールに辿り着くまでに何度ぶつかっても何度でも歩き出せる」という力強い意志を感じる曲。 アルバムも終盤に差し掛かったところでこのタイトルの曲を持ってくるところに意味を感じるというか、 ここからまだまだ道は続いていくんだよ、という意味合いに思えました。 2番Aメロで入るストリングスの音がすごくグッとくる。
11. harmony ribbon
2ndシングル。 アルバムの流れで聴くと大団円感がさらに増すというか。 終盤になるにつれてどんどん力強くなっていくいのりさんの歌がホント胸に響く。 2番サビ後の「ゆずれない想い 君がくれた いつでも守っていきたいの」のところからの展開が大好きすぎてな… またライヴで「la la la la...」の掛け合いしたい。
12. Innocent flower
アルバム表題曲にしてラストを締める曲。 大団円曲であるharmony ribbonの後に来る曲、どんな曲が来るんだろう…?と思ったらな ん で す か こ の 名 曲 は 。 こんなの泣いちゃうでしょう…優しくて柔らかいメロディももちろんだけど、歌詞がヤバすぎる。 夢のつぼみが花開いて大輪の無垢な花を咲かせた瞬間。 特に「ありがとうの言葉の代わりにね」のフレーズが刺さりすぎて響きすぎて…はーーーーーーー。 「harmony ribbonを超えるED曲は今後出てくるのかなぁ」とかちょっと思っててすみませんでした。早速超えちゃった。
春にぴったりな温かさとポジティブさが57分27秒の間にぎゅっと詰まっていて、いつまでも聴いていたくなる大名盤。 何がいいって、CDで聴くだけでも素晴らしいけどライヴで聴くと良さが何倍にも増幅されそうな曲ばかりだということです。 このアルバムの曲を聴けるライヴは最高の瞬間になるんじゃないかなぁと。 ということで、次は1stソロライヴを心待ちにしております!
最後に全曲試聴動画貼っておきますね。