[Music] ベストアルバム2018
気づいたら2018年も終わりなのでいつものです。
01. 上田麗奈 - "sleepland"
上田麗奈さんの記念すべき1stシングル。アルバムじゃないけどあまりに素晴らしかったので一番に挙げる奴。 「自分を表現する」形で制作された1stミニアルバム"RefRain"とはまた違う、メルヘン・メドヘンの世界観に優しく寄り添う麗奈さんの歌がただひたすらに心地よい会心の1枚。 何が素晴らしいってC/Wの2曲も含めて統一された世界観が構築されていて、3曲通した物語性や流れがあること。 特に"fairy taleの明けに"は曲に漂う幻想感が好きすぎて間違いなく今年1番聴いた曲だろうなぁ。 この世界観をフルレンスのアルバムで表現してくれる日が待ち遠しくてなりません…!
02. Cor Scorpii - "Ruin"
ノルウェーの伝説Windirのメンバーによるブラックメタルプロジェクト、10年ぶりの2ndアルバム。 まずこのアルバムが世に出たことに大きな意味がある。もう新作聴けることはないと思っていたからね… 内容も一切軸がぶれていない、吹雪を撒き散らしながら爆走するブリザードブラックメタル。 北欧出身のバンドにしか出せない音と空気感。 "Skuggevandrar"の冷たい激情と慟哭に泣きながらガッツポーズ。
03. 早見沙織 - "JUNCTION"
先週リリースされたばかりの早見沙織さんの2ndアルバム。 歌の圧倒的な表現力は誰もが認めるところですが、今回はそれに加えて曲の充実度が凄い…! 特に"白い部屋"の心地よい虚無感、そして"祝福"のシューゲイザーサウンドに溶け込む早見さんの世界に溶け込む歌は1stアルバムでは見せていなかったもの。 圧倒的な歌唱力に加えてこんなどストライクな曲持ってこられたらもう選ばざるを得ません。大名盤。
04. μ(CV:上田麗奈) - "Caligula OVERDOSE Original Soundtrack"
アニメも放送されたカリギュラ、リメイク版のサントラ。 何と言ってもμちゃんの歌ですよ…! 楽士それぞれのトラウマをそのまま吐き出した歌がすごく突き刺さる。 "Love Scope"の終盤になるにつれてねっとり感を増していく表現がたまらなく好き。 あとアニメ版のMVだけど"Distorted†Happiness"は歪んだ世界と愛の表現として最高of最高なので全人類聴くべき。
「たとえ歪んでたってそれは たとえ腐ってたってそれは たとえ澱んでたってそれは
幸福には変わりないのに」
05. 西木康智 - "OCTOPATH TRAVELER Original Soundtrack"
ゲーム本編も今年のベストゲームに挙げたいオクトパストラベラーのサントラ。 ゲームのコンセプトの「王道RPGの良さを継承した"2018年の"RPG」と同様の、 「伝統を受け継いているけど、決して懐古ではない2018年のゲームBGM」になっているのが熱くて熱くて。 「過去へのリスペクトの表現」として最高の形だと思う。 "ボスバトル2"の熱さは久しく感じていなかったものでホントたまらんです。
06. fhána - "World Atlas"
我らがfhánaの3rdアルバム。今年はベストも出ましたね。 "青空のラプソディ"を経て出した今作、旅先で立ち寄った街での風景を切り取ったかのような fhánaのコンセプトのひとつである「旅」をより感じられる1枚。 また「アニソン」だとか「J-Pop」とかいう壁を超えて「この世界には良い音楽がたくさんあるから、より広い世界に踏み出してみてもいいんじゃない?」というfhánaのメッセージを僕は感じました。 その意味でfhánaが"It's a Popular Song"というタイトルの曲を持ってきたのはすっごくエモい。 僕もまだまだ聴く音楽の幅が狭いのでまた開拓していきたいなと思った次第。
07. Riverside - "Wasteland"
Riverside is Riverside. アルバムタイトルにある通りの寂寥感あるメロディ、そして理不尽な繰り返しによって煽られる不安感。 これぞRiversideのプログレですよ。 ジャケットそのままの「灰色の情景」を音で完璧に表現している質感が最高。
08. rionos - "百年のメラム"
rionosさんの2ndシングル。 まず世界の果ての夕暮れを優しく歌う曲想が素晴らしいし、ファンタジックな曲のなかにデジタルな質感の音を絶妙なアクセントとして入れてきてるのが凄い。 またアニメの話数ごとに異なる編曲者によるアレンジトラックが収録されていますが、これが編曲者によって同じ曲でもこれほど変わるのか!と驚かされる。 1曲で何度も美味しい1枚。 "~第2歌 エンキ~"でエッグいギターキメてるwagaさんのアレンジがすっごく好き。
09. 水瀬いのり - "BLUE COMPASS"
水瀬いのりさんの2ndアルバム。 とにかく曲が"強い"。最初聴いた時あまりに強い曲多すぎて思わず笑ってしまったくらい。 特に"identity"のようなシリアスなメッセージ性のあるロックは今後も増やしてほしいな。 シンガーとして順調にステップアップしているのを感じるので、3rdアルバムをどちらの方向に振ってくるのか楽しみです。
10. THOUSAND EYES - "DAY OF SALVATION"
日本のメロデスバンドTHOUSAND EYESの3rdアルバム。 「This is Melodic Death Metaaaaaaal!!」な超王道メロデスを全力で叩きつける潔さと曲の完成度に高まる高まる! こういうメロデスの王道やるバンドどんどん少なくなってきてるので、ぜひこの方向を貫いてほしい。