Kusunoki Tomori Birthday Candle Live『MELTWIST』インプレッション
Setlist |
---|
01. ニットの帽子 (Official髭男dism cover) |
02. 葵橋 (さユり cover) |
03. 接吻 (ORIGINAL LOVE cover) |
04. Stand Up, Baby (ハルカトミユキ cover) |
05. 心倣し (蝶々P feat.GUMI cover) |
06. 記憶の箱舟 (伊東歌詞太郎 cover) |
07. ハミダシモノ |
08. 眺めの空 |
09. ロマンロン |
10. 僕の見る世界、君の見る世界 |
EN1. バニラ |
EN2. アカトキ |
良い音楽に浸かりながら心地よく溶けていける時間でした。
楠木ともりさんの廿一歳の誕生日(12/22)当日に開催されたバースデーライヴ。 今年はオンラインでの開催。
(🌟)廿一歳の誕生日、こんなにもたくさんの方と時間を溶かしあって、寄り集まって、また新たな景色をつくり出すことができて、本当に幸せでした。
— 楠木ともり 公式info (@tomori_kusunoki) December 22, 2020
大切な人たちに囲まれて過ごす誕生日って最高ですね…
ご覧頂いたあなた、そして関係者の皆様、本当にありがとうございました。#meltwist pic.twitter.com/bstwgTu5It
ともりさんのソロライヴ、今まで行きたいと思いつつ参加できていなかったんですが、 (去年は行こうか迷ってる間にチケが売り切れた。今は即決しておけばよかったと死ぬほど後悔しています) 今年はオンラインなのもあり、ようやく体感できました。 Vo. + Key. + Gt. + Ba. + Perc. + Vn. のアコースティック編成でカヴァー曲とオリジナル曲それぞれ6曲ずつ演奏。 いやー、メチャクチャ良いライヴでした!!! 約100本ものキャンドルに満たされた空間でのアコースティックな演奏。 まさに「バースデーライヴ」の暖かみがある空間でした。 そして歌と演奏が本当に良かった……!! 楠木ともりさんの歌は綺麗なファルセットで歌う表現と、力強く歌う表現を自在に行き来して感情の動きをダイレクトに伝えてくれるのがとても素敵だなと思っていて。 儚さと力強さを自在に使い分けていると言いますかね。 楽曲と歌詞が表現しようとしている感情を胃の深いところに直接突き刺された感覚になる歌唱表現がとても好きです。
バンドの演奏も、ギターとヴァイオリンのハーモニーがとても美しくてすべての曲に聴き入ってしまった。 あとアレンジが素晴らしい!! 今回アコースティック編成だったのも影響しているとは思いますが、CD音源とは大きく変えたアレンジの曲も多くて 「ここでしか聴けない」スペシャルな場になっていたと思います。 1つの曲に対していくつものアレンジで聴かせる、を既にやっているのがバンドとしての練度の高さを強く感じますね。 聴いていてすごく楽しいし、こういうのを "ライヴ感" と言うんですよね。 音楽の面白さを実感できる。
ステージセット、カメラワークの魅せ方もすごく良かったと思います。 会場をキャンドルで満たしたのは見た目的にもバースデー感が出ていて雰囲気あったし、 あともう一点、「その場に欠けているものがない」見え方になっているのがすごく良かったと思うんですよね。 オンラインライヴにおいて、現地ライヴと同じようにステージ上の様子を配信するような見せ方にすると、 「空の客席」が映ってしまって、どうしても「そこにあるはずのものがない」「ライヴとして不完全」みたいな絵になってしまうと思うんですが、 今回のライヴの魅せ方ではバンド+キャンドルで完成した場ができていて、「この場に必要なものはすべて揃っている」感覚で観られたのが ライヴに没入する上ですごく大きかったです。 オンラインライヴならではの魅せ方にしてくれていたのに感謝。 あとラストのキャンドルを吹き消して終わる、あの終わり方はずるいです死にました。
ここからは特に印象に残った曲に触れていきます。
02. 葵橋
さユりさんのカヴァー。 ↑にも書きましたが、柔らかく歌うところと、感情を強く出して歌うところを自在にスイッチする歌い方が歌詞で綴られている感情の動きを感じられてとても良いです。 僕もさユりさん好きなので、ともりさんの解釈で聴けるのが楽しい。
ともりさんの歌は、ご自身の好きなアーティストからの影響が垣間見えつつも、「楠木ともり」としての表現が既に確立されているのが凄いと思うんですよね。 音楽ファンとして聴いてきた音楽から得たものと、声優として培ってきた感情の表現、両者をあわせて唯一無二の歌になっていると感じる。 色んなジャンル、スタイルでの歌を聴いてみたい。
あと楽器隊ではイントロとサビ前のヴァイオリンのピチカートがすごく印象に残りました。いい音。
05. 心做し
ボカロ曲はあまり詳しくないので、今回初めて聴きましたが、 歌詞で描かれている感情を生々しくダイレクトに突き刺してくる歌がずっしりくる感覚があってたいへん良かった。 特にラスサビ手前の 「やめてよ やめてよ」「痛いよ 痛いよ」の"痛み"が伝わってくる歌の表現 がめちゃくちゃ好きです。
06. 記憶の箱舟
個人的2020年ベストアニソンに挙げたい曲。 ともりさんのカヴァーでも聴いてみたいと密かに思っていました。 オリジナルも優しく包み込むような歌ですが、伊東歌詞太郎さんとはまた違う優しさに溢れたともりさんの歌がとても沁みる。 サビの、荒野の空まで届きそうな伸びやかな歌が心地よい。 デカダンスのED映像を思い浮かべながら聴いていたら泣きそうになってしまった…… キャラソン的な解釈ではなく、ナツメのことを歌った歌を楠木ともりさん自身が歌っている、と捉えるとメチャクチャエモいと思うんですよね…… しかし本ッッッッッッッッ当に良い曲だ……
デカダンスはいいぞ。
07. ハミダシモノ
いやもうこれはアレンジで大勝利でしょう。 1番ではピアノ1本でシンプルにメロディを聴かせ、2番でバンドアレンジに展開する流れが美味しすぎる。 1曲の中で2つのバージョンを同時に聴いているかのような感覚になって、この曲のメロディの美しさを改めて実感できましたね……! やっぱり重永さんのメロ大好き。 演奏面では間奏のヴァイオリンソロがめちゃくちゃ好き。 ギターで奏でるのとはまた違ってクラシカルな雰囲気になるのが良いんですよね。同じフレーズでも印象がかなり変わる。 あとアコースティックでもベースはエロい。
記憶の箱舟~ハミダシモノの流れで聴くと、デカダンス&魔王学院を毎週楽しみにしてた夏クールの記憶が蘇ってきますね。 エモい流れ。
08. 眺めの空
bottled-upのバージョンを大幅アップデートしたようなアレンジ。 こちらのバージョンも大好きな僕としてはとても刺さるアレンジでした。 特にヴァイオリンがすごく印象的だった。 ソロで弾いてるところも良いけど、サビの、ともりさんの歌のバックでヴァイオリンが切り込んでくるところがたまらなくツボ。 この曲の「胸をかきむしりたくなるような、どうしようもない感情」をより増幅している感じ。
09. ロマンロン
こちらもSTROKEバージョンの強化版的なアレンジ。 多田さんのジャジーなピアノが耳に残る。特にサビのバッキングのフレーズが良い。 ロマンロンはホント面白い曲だと思うんですよねぇ…… 歌詞の言葉選びもだし、粘性強めなともりさんの歌い方がすっごい好き。
10. 僕の見る世界、君の見る世界
アコースティック編成でも爽やか。アコギのブライトな音色が曲にすごく合ってる。 Ba.山地さんのバッキングVo.がめっちゃ良かったです。 「tu tu tu lu…」でともりさんと山地さんでユニゾンするところの心地よさはクセになる。
EN1. バニラ
今回初めて聴きましたが、ヴァイオリンが映える、この季節にピッタリな曲ですね。良い曲。 ヴァイオリンとともりさんの歌のハーモニーに聴き入ってしまう…… 音源化お待ちしております。
EN2. アカトキ
現時点でのED定番曲。 新アレンジ、すごくお洒落&ゴージャスな感じになりましたね! この曲のポジティヴな感情がめちゃくちゃ増強されてて好きです。聴いてると自然と楽しくなれる感じ。 ライヴ版は特に多幸感がすごいので、生で聴いたら楽しいだろうなぁ……と思ってしまう。
Lyric Videoもとても良かったのでみんな観ましょうね。
歌と演奏はもちろん配信の音質も良くて、良質な音楽に浸かりながら溶け合っていける、たいへん贅沢な時間でした。 アコギ&ヴァイオリンが映えるアレンジになっていたのもあり、ヴァイオリン好きとしてもとても楽しませていただきました。 来年は生でこの音楽を体感したいし、ロックバンド編成でのともりさんも観てみたい! これからアーティストとしてどんな音楽を聴かせてくれるのか、本当に楽しみにしています。 改めて、お誕生日おめでとうざいました。
まずは2ndEPが待ち遠しいですね!
\新情報解禁!/
— 楠木ともり 公式info (@tomori_kusunoki) December 22, 2020
改めまして…
本日の Kusunoki Tomori Birthday Candle Live「MELTWIST」にてお知らせした新情報です!
#楠木ともり 2ndEP、2021年春に発売決定しました…!💿✨
次はどんなEPになるのか…続報をどうぞお楽しみに!
LIVE見逃し配信中→https://t.co/TI4wCQMuSs
(スタッフ) pic.twitter.com/BSPVsiRhlR