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MLB2021シーズンプレビュー - Los Angeles Dodgers編

2021-04-01やきうMLBDodgersセイバーメトリクス

MLB2021シーズンプレビュー、Los Angeles Dodgers編です。 ※下記に記載している各種指標は

から転記しています。いつもお世話になっております。

Batting

チーム打撃指標2020

wOBAwRC+BB%K%Barrel%HardHit%fWAR
.350 (2)122 (1)9.8% (7)20.3% (2)10.3% (2)43.8% (1)12.4 (2)

※()内数字はリーグ順位

開幕予想オーダーと打撃指標2020

OrderPositionPlayer NamewOBAwRC+fWARbWARBarrel%HardHit%BB%K%
1RFMookie Betts.3901493.03.67.7%43.4%9.8%15.4%
2SSCorey Seager.3941521.92.115.8%55.4%7.3%15.9%
33BJustin Turner.3761401.31.511.2%44.0%10.3%14.9%
4CFCody Bellinger.3371141.71.69.4%41.5%12.3%17.3%
5CWill Smith.4111631.31.512.9%46.2%14.6%16.1%
61BMax Muncy.3161000.40.512.4%40.0%15.7%24.2%
7LFAJ Pollock.3641321.00.910.5%43.1%5.7%21.4%
82BChris Taylor.3641321.52.011.5%45.0%12.1%25.7%
9PClayton Kershaw--------

展望

四球と長打でぶん殴る、ある意味でセイバーメトリクスを体現している打線。 昨年はwOBAがリーグ2位、wRC+はリーグトップとNLで最も得点能力の高い打線ですが、他のスタッツからも面白い特徴が見えてきます。 ひとつが「HardHit%が群を抜いて高い」。 HardHit%2位のBravesが42.7%、3位のPadresが42.0%で、40%超えのチームはこの3チームだけなので、Dodgersの傑出ぶりが伺えます。 Barrel%とEVもリーグトップであることからも、ゴロ、フライ問わずNLで最も強い打球を打っているチームと言えますね。 昨年のワールドシリーズでJansenが打たれた後インタビューで「ハードヒットは一本も打たれていない」という発言がありましたが、 この単語が自然に出てくるあたりからも、チーム全体として「ハードヒットを増やす」を意識して取り組んでいるものと思われます。 また三振も非常に少なく、追い込まれても簡単には三振せず、それでいて当てに行くバッティングではなく強い打球を打つ、を実践できている。 相手投手からしたらかなり嫌な打線でしょうね。

レギュラーは2020のメンバーが全員残っているので、HardHit打線は継続されそうです。 ただ、Joc PedersonとKike Hernandezが移籍したので控え・ユーティリティ組は顔ぶれが変わりそう。 LFはPollockがレギュラー、2BはChris Taylorか非常に期待されているGavin Luxどちらかと思われます。 Taylor、LuxともにSpring Trainingで非常に好調だったので、どちらがレギュラーを奪取するのかの争いも楽しみです。 LuxはSeagerの後釜のSSとしても期待がかかるので、今年でMLBに定着してほしいですね。

攻撃面での懸念は、去年不調だったCody BellingerとMax Muncyがパフォーマンスを取り戻せるかどうか。 特にBellingerは本来であれば不動の4番でなければいけない選手なので、ぜひとも復活してもらわなければ。 ホームラン時のスイングも弾道も美しく、めちゃくちゃ好きなバッターなのでとっても期待していますよ。

Pitching

チーム投球指標2020

RoletERAK%BB%HR/9Barrel%HardHit%fWAR
SP4.26 (4)23.3% (7)6.3% (2)1.37 (10)6.7% (6)33.6% (3)5.0 (6)
RP3.31 (1)24.3% (8)7.1% (1)0.82 (1)3.9% (1)31.7% (2)3.6 (1)
All3.79 (1)23.8% (8)6.7% (1)1.10 (1)5.4% (1)32.7% (1)8.6 (3)

※()内数字はリーグ順位

開幕主要メンバーと投球指標2020

RolePlayer NametERAfWARbWARK%BB%HR/9Barrel%HardHit%GB%FB%
SPClayton Kershaw3.021.41.728.1%3.6%1.238.0%34.0%53.0%30.9%
SPTrevor Bauer2.722.52.936.0%6.1%1.116.3%38.0%34.4%47.8%
SPWalker Buehler4.490.50.328.6%7.5%1.726.5%36.6%35.5%41.9%
SPJulio Urías3.771.31.120.1%8.0%0.825.0%28.6%32.9%45.6%
SPDustin May4.760.51.419.6%7.1%1.456.7%33.7%54.7%26.1%
SP/RPDavid Price※4.222.41.827.9%7.0%1.267.5%38.3%41.0%35.5%
SP/RPTony Gonsolin2.631.81.426.1%4.0%0.394.9%35.2%34.2%41.7%
RPKenley Jansen3.250.50.332.4%8.8%0.743.5%14.0%25.0%50.0%
RPBlake Treinen3.570.5-0.220.6%7.5%0.351.3%32.0%64.0%14.7%
RPCorey Knebel5.94-0.2-0.124.2%12.9%2.7012.8%30.8%30.8%53.8%
RPJimmy Nelson※7.15-0.1-0.524.8%16.2%1.648.3%35.0%33.3%35.0%
RPVictor Gonzalez1.150.60.628.7%2.5%0.000.0%42.3%69.2%21.2%
RPScott Alexander6.44-0.20.217.3%17.3%1.465.9%41.2%72.7%9.1%

※2020出場なしのため2019のスタッツを掲載

展望

STでの先発枠争いの結果、開幕ローテは

  • Clayton Kershaw
  • Trevor Bauer
  • Walker Buehler
  • Julio Urías
  • Dustin May

の5人に。 やはりBauerが入ったのは非常に大きいですね。 仮にKershawが調子を落とすようなことがあっても、Bauerもいることでローテが大崩れするリスクが大幅に減る。 KershawとBauerは30代ですが、残り3人が20代前半~半ばで上積みを期待できるのもとても大きい。 Walker Buehlerにはそろそろサイ・ヤング賞狙えるくらいのピッチングをしてほしいですね。あの4シームは非常に魅力。 Dustin Mayもすごく良いシンカーを投げるし、実質2年目の飛躍に期待したいところ。 5人トータルでは大補強したPadresよりもレベルの高い、MLB最強のローテが完成したんじゃないですかね。

リリーフ陣に目を向けると、去年のスタッツが凄いことになってますね。 奪三振能力はそこそこですが、tERA、BB%、HR/9、Barrel%、fWARが全てリーグトップ、HardHit%もBravesに次ぐ2位。 「四球出さない、HRも打たれない、強い打球も打たれない」ということで、ものすごく高レベルなブルペンを形成できていたということですね。 Jansenが不安定な状態でこの成績は、他のリリーフピッチャーの層の厚さを物語っている。

ただ、今年の開幕陣容は若干不安が残ります。 Pedro BaezとDylan Floroが移籍し、去年のセットアッパーだったJoe KellyとBrusdar GraterolもILと右のセットアッパーで残っているのはBlake Treinenのみ。 Corey KnebelとJimmy Nelsonの元Brewers組で当面はカヴァーすることになりそうですが、両者ともどれくらい貢献できるかは現時点では未知数。 先発5番手争いからリリーフに回ったTony GonsolinとDavid Priceの役割が意外と重要なものになるかもしれません。 幸いGraterolとKellyの復帰はそれほど遠くない時期になるようなので、そこまで凌げればというところですね。 まだまだJansenにはクローザーでいてもらわないといけない台所事情になりそう。 STでのJansenは比較的安定していたので、シーズンに入っても継続してほしいところですね。

Fielding

チーム守備指標2020

PositionARMDPRRngRErrRUZRDef
C-----3.2 (12)
1B--0.2 (12)-1.6 (15)-0.6 (9)-2.2 (13)-6.8 (13)
2B--0.8 (12)0.4 (4)-4.7 (15)-5.1 (14)-4.2 (14)
3B--0.8 (14)0.9 (5)-2.3 (13)-2.2 (13)-1.3 (13)
SS--0.4 (12)-0.5 (9)-2.3 (11)-3.3 (13)-0.5 (13)
LF-3.8 (15)-0.7 (5)-0.1 (11)-0.7 (9)-3.5 (9)
CF0.3 (8)-3.8 (2)0.3 (5)0.2 (7)1.2 (7)
RF1.3 (4)-5.9 (1)-0.3 (12)6.8 (1)4.0 (1)
All-3.8 (15)-2.2 (13)9.4 (1)-9.8 (15)-6.4 (11)-7.4 (11)

※()内数字はリーグ順位

レギュラー個々のUZR

OrderMain PositionPlayer NameUZR(1B)UZR(2B)UZR(3B)UZR(SS)UZR(LF)UZR(CF)UZR(RF)
1RFMookie Betts--0.1----0.36.0
2SSCorey Seager----3.5---
33BJustin Turner---0.7----
4CFCody Bellinger-0.2----0.2-
5CWill Smith-------
61BMax Muncy-1.80.1-0.3----
7LFAJ Pollock-----2.91.0-
82BChris Taylor--0.5-0.20.8-0.6-

キャッチャーフレーミング

展望

Dodgersの守備指標は面白いことになってるんですよね。 UZRトータルで見るとリーグ下位ですが、RngRはリーグトップ。 これはBellingerのCFとBettsのRFで稼いでるもので、CFとRFの守備範囲がメッチャ広いことを意味しています。 特にBellingerは4番を打てる打力を持っている打者にCFを任せられる事自体が大きな価値なので、守備でも非常に貢献していることになりますね。 RFのBettsはさすがの一言。やっぱりいい選手だ。 内野もErrRは軒並み悪いですが、RngRやDPRは平均をちょっと下回る程度なので大きな弱点にはならずに済んでいるというところですね。 ただし、SSのCorey SeagerのUZRが年々低下しているのは非常に気になるところ。 今年でFA取得しますが、バッティングでの貢献度はすごく高いものの守備指標の低下を考えると再契約すべきか疑問を抱いてしまうのが正直なところですね。 Gavin Luxという後釜が既に控えてるというのも。 LuxはSTでSSも守っていますが、既に好プレーを見せているので、レギュラーシーズンでもSSを守るところを見てみたい。 昨年はレギュラー固定されていなかった2Bが特に弱点だったので、TaylorとLuxでうまく弱点解消できるといいですね。

捕手は今年もAustin BarnesとWill Smithの併用になるでしょう。 打力を考えるとWill Smith1本でいきたいところですが、昨季のフレーミングの指標がメチャクチャ悪いんですよね…… 今年は守備でも信頼を得られるようフレーミングの向上にも努めてほしいですね。

総評

今年も「今のMLBで最も戦力が整っているチーム」なのは間違いないでしょう。 ワールドシリーズ連覇はもちろん視野に入ってきますし、十分可能性はあると思いますが、そう簡単にできることではないのもまた事実。 連覇は21世紀に入ってからは一度も出てないですからね。 去年はリリーフの負担が大きいシーズンだったので、今年は厚みを増した先発陣が頑張ってリリーフの負担を軽減したいですね。 野手も投手も若い選手が次々に出てきているので、中長期的に勝ち続けられるチームにはなりそう。 Walker Buehler、Dustin May、Gavin Luxらの飛躍に期待しています。 今年も王者のベースボール、期待していますよ。