Celestial Symphony

hoge

レビュー : 志方あきこ - "RAKA"

2007-02-21インプレッション

style=“float:left; (margin-left:5px;margin-right:5px;border:0px;)“>RAKA 01.大地の鼓動 02.金環蝕 03.春告げ~Raggi di primavera~ 04.まほろば 05.蒼碧の森 06.黎明~Aurora~ 07.祈り~モンラム~ 08.Luna piena 09.うたかたの花 10.晴れすぎた空の下で 11.AVE MARIA 12.謳う丘~EXEC_HARVESTASYA/.~

志方あきこさんのメジャーリリース2nd Album…つまり廃墟と楽園から数えれば3rdということになりますかね。 メジャー・デビュー作となった前作Navigatoriaでは廃墟と楽園全編を覆っていた幻想・民族音楽然としたトラッドな雰囲気は抑えめにし、 多種多様なジャンルの要素を盛り込んだ中で志方さんの美しいソプラノ・ヴォイスを 中心としたいい意味でポップスに接近した作風になってましたが、 今作ではまた幻想・民族色を強めた作風になってます。 といっても廃墟と~のそれと同一のものではなくて、様々な面で新機軸に挑戦した 充実の意欲作と言える内容。 特にヴォーカル/コーラスにそういった試みが顕著に表れていると思いますね。 前2作では聴かれなかったような唱法も巧みに採り入れ、表現の幅を広げています。 オープニング・トラック大地の鼓動から続く金環蝕が最も顕著で、雄大なリズム・セクションに呼応するが如くの力強いヴォーカルには少なからず驚きました。 クワイアも壮麗さよりも雄々しさを前面に出したものになっており、これまでの楽曲とはかなり印象が違って聞こえますね。 まぁ、この部分が人によっては”違和感”になってしまう可能性もなきにしもあらずなんですが… ただ一聴してすぐに分かるクオリティの高さは何かしら訴えかけるものがあるはず。 続く春告げ~Raggi di primavera~ではまさに志方さんならではの壮麗かつ清廉なコーラス・ワークにどっぷりと浸かることができますし、 ヴァイオリン、ピアノ、オカリナといったインスト・パートの音色と志方さんのVo.のハーモニーが素晴らしいまほろば、 フィドルの音色が印象的な深遠な森を思わせる蒼碧の森、 荘厳なクワイアとヴォーカル・パートにクラシカルな装いを纏った黎明~Aurora~、 幽玄なる夜空に浮かぶ満月を想起させる壮大なスケール感のLuna piena、 ポップス寄りのメロディ/アレンジが今作においては逆に新鮮に映るうたかたの花、 葉加瀬太郎氏のヴァイオリンが間違いなくハイライトになっている有名曲のカヴァーAVE MARIA とアレンジの緻密さとヴォーカル/コーラスの密度の凄さに圧倒されながら聴き進めていくと 収録曲中随一のヴォーカル/コーラスの情報量の多さと、どこか懐かしさのあるメロディの叙情性に引き込まれずにはいられないラスト・トラック謳う丘~EXECHARVESTASYA/.~で幕を閉じる、という…完璧ですね。 曲ごとに全く異なる心象風景に誘ってくれる雰囲気作りの巧みさ、 楽曲個々のカラーがしっかり確立されている、という点も特筆すべき点ですね。 おかげで何度聴いても飽きが来ることがなく、長く付き合っていける1枚になっていると思います。 とにかく全編通してリード・ヴォーカル、コーラスともに志方さんの声の表現の豊かさには感服の一言です。 普段は”歌”というよりも”音楽”全体を総合的に聴く、という聴き方をしてますが、 こと志方さんの楽曲に関しては”歌”の部分についつい注目してしまいますね。 インスト・パートのアレンジ・演奏も歌に決して負けておらず、高品質なものになってますし。 総合的な”音楽”としてもクオリティの高さを実現しているところがさらに凄いところ。 幻想・民族音楽好きな方にとっての名盤であることは間違いないですが、 そうでない方にも貪欲に音楽を追求しようという方には大いに応えてくれる作品だと思います。 こういう作品に出会えるから音楽聴くのはやめられないw 今後もこういった高品質な音楽に数多く出会えることを願って、レビューを終わらせて頂きます。 -Highlight Tune- 謳う丘~EXECHARVESTASYA/.~ もはやGame Versionとは別の曲と言っていいくらいに新しい息吹を吹き込まれた姿が眩しく映りますね。 涙腺を刺激する叙情性溢れるメロディがふんだんに織り込まれているのもステキです。