[CD感想] Zephyr Cradle - “Zephyr Violin Duo”
- Gentle Jena -はじまりのおと-
- My Soul, Your Beats! -Zephyr Violin Edition-
- 新しき世界 -Unison of the Violization-
- 風を待った日 -little wish-
- 時の回廊 -summer horizon-
- angel’s night -祭りの後-
- 風の辿り着く場所 -day after tomorrow-
C78頒布,大臣さんのサークルZephyr CradleのM3頒布作品【Zephyr Violin】に続くアルバム. 今回もTAMさんのヴァイオリンを全面フィーチュアした7曲が収録されています.
前作Zephyr Violinが個人的にツボ過ぎたのでもちろん今作も期待しまくってたわけですが, またまた素敵なアレンジの数々が収録されていて,もうニヤニヤが止まりません. まず選曲が前作以上に素敵."新しき世界" "時の回廊"をはじめとして僕の大好きな曲ばかりです. で,それら大好きな曲,大好きなメロディを生弦で聴けるとかまさに俺得ですよハァハァ.
楽器編成は前作同様TAMさんのヴァイオリンを基軸に,ピアノ,ギター,ウィンドチャイム,リズム隊etcが絡む感じですが,
アレンジの方向性というか曲から受ける印象が若干違いますね.
前作はまさに"冬"の色彩が濃い,綺麗でありながらも物悲しくどこか閉塞感のあるアレンジが主体でしたが
今作はリリースが夏ということもあってカラッとした夏空のような,さわやか(notハンバーグ)なアレンジが多いです.
なのでとても聴きやすいし,聴いてて爽快感を得られる1枚になってます.
さてここからは1曲1曲に触れてみます.
01. Gentle Jena -はじまりのおと-
planetarianより.
原曲を知らないのですが,まさにプラネタリウムの空間のような広がりを感じさせる音像がいいですねー.
02. My Soul, Your Beats! -Zephyr Violin Edition-
特設サイト公開後もwebラジオの日まで曲名が公開されず,シークレット扱いされていたボス曲.
Angel Beats!のOPテーマですが,不勉強ながらこの曲もこちらのアレンジで聴くまで原曲を聴いてなかったです.
webラジオで聴いた時にヴァイオリンで奏でられる「いかにもKey」な流れるようなメロディにKOされてしまい
5分後にはAmazonでシングルをポチってました.
今では原曲もすっかり大好きです.
優しさと物悲しさが同居したメロディとサビで力強さや決意を感じさせる曲展開がいかにもKeyですよね.
前作のメグメルを聴いた時も思いましたが,Key楽曲のメロディはヴァイオリンだと殺傷力が増す気がします.
03. 新しき世界 -Unison of the Violization-
【Bifrost】収録曲.(もう5年前になるんですね…)
Bifrostの中でも銀の意志アレンジと並んで好きな曲でしたが,ヴァイオリンが入ることでさらに強力な曲になった印象.
この壮麗でありながらどこか寂しさを持ったメロディが大好き.
久々に第3世界を飛空艇で翔けたくなります.
04. 風を待った日 -little wish-
Kanonの名曲.個人的にはKanonで最も好きな曲です.
ほぼ原曲準拠ですが,曲後半で炸裂するリバーブスネアが最も特筆すべき点でしょう…!
Kanonといえばこのリバーブかけまくりの深い残響のスネア.そのくらい深く記憶に刻まれている音です.
ヴァイオリンで奏でられるメロディも素敵で,あの雪の街の光景が浮かびます.
05. 時の回廊 -summer horizon-
M03,04と僕の大好きな曲がきて,さらにトドメに神曲登場.
原曲が死ぬるほど好きなわけですが,この曲をヴァイオリンで聴けるとか最高ですよ…!
ホント反則級のメロディだよなぁ.泣くしかない.
バッキングでほぼ全編流れているRealGuitar2Lもいい味出しております.
ウインドチャイムの音と合わせて今作中でも特に夏空らしい爽やかさがありますね.
原曲も空を思い起こさせると思いますが,それに夏っぽさがうまくミックスされた感じでしょうか.
06. angel's night -祭りの後-
聖剣伝説2より"天使の怖れ" "予感"のアレンジ.
サントラを持ってないのもあって実は原曲があまり記憶に残ってなかったりするんですが,
これもなかなか素敵.
前半と後半で変わる曲調が聴きどころですね.
特に後半の疾走パートはテンション上がります.裏打ちは正義(違
07. 風の辿り着く場所 -day after tomorrow-
言わずと知れたKanonのEDテーマ.
原曲はわりとダンスポップ系のリズムの曲ですが,ヴァイオリンとピアノ主体のゆったりとしたアレンジに.
こういうアレンジだとメロディの良さがより映えますねー.
ゆったり聴き入っているうちにアルバムは幕を閉じます.そしてリピートへ…
前作に続き選曲とアレンジの両面でとても気に入ってしまったアルバムです. 特にM03~05の流れは反則.